2015年6月15日

Hong Kong Book Art Festival 2015

香港での大きなイベントが成功して帰ってきました。香港政府からの招待で、ブックアートフェスティバルに参加しました。豆本で、まさか海外へ呼ばれるなんて。しかし私のアートワークは、小さいサイズなだけで、けして小さくはないんだって。国境を越えました。
金曜の午後に、香港に着きました。手工製本家の山崎曜先生と一緒のフライトでした。迎えの人が来てくれて、タクシーで会場直行で、すぐ設営にかかりました。建物の外には、展示の大きな幕が掛けられていました。
香港ブックアートフェスティバル
九龍の再開発された建物JCCACの中にはいくつもの小さなDIYショップなどが入っていて、すぐ隣の街区は学校や住宅街、道具街などがあって、くつろいだ雰囲気です。
香港ブックアートフェスティバル
建物の中の部屋を借りて、パブリックトークは7階で、ワークショップは4階で、などと同じ建物の中でできたので良かったです。ここに5日間ずっといたわけですよ。
香港ブックアートフェスティバル
展示は地下の大空間。天井が高い、広いギャラリーです。
香港ブックアートフェスティバル
夜まで設営して、翌日は、オープニングセレモニー。豆本コンテストの表彰式、スポンサー(印刷会社と紙会社)挨拶などがあり、あとは来た方へアーティストがそれぞれの作品を説明したりしていました。オープニングの日、展示会場へは280人が来場したそうです。その翌日の日曜も同じくらい。雑誌や新聞など、あちこちのメディアに取り上げられていました。私の作品も「赤井都老師」の作品としていろいろなメディアに掲載されていました。多謝。たとえば、『そのまま豆本』写真掲載です。写真は、facebookのMiyako Akaiでもっとたくさん見ていただけます。
香港ブックアートフェスティバル
左の奥が私の豆本の島です。その隣がJayne。手前はまた別の香港のアーティスト作品。ゆったりとした空間がありました。
香港ブックアートフェスティバル
紙会社がスポンサーになって、葉書やポスター、カタログの紙を提供してくれただけでなく、色鮮やかなワークショップコーナーが受付のすぐ横にあって、来場者は誰でも自分の本を作ってみることができるのが、良いなと思いました。平日には小学校の子どもたちも来場したそうです。
香港ブックアートフェスティバル
香港の豆本がちゃぽんの展示の前で、キュレーターのTiana(天藍)さんと写真を撮りました。ティアナさんは、なんと、東京堂書店で私の豆本や著書本を買い、豆本がちゃぽんもやったんですって! そして香港に戻って豆本を作ってテレビや雑誌に出たり、豆本がちゃぽんもアーティストたちを募って企画して、今回のブックフェスも企画しました。彼女を知ったのは、ある日、私のところへ、英語とそれをグーグル翻訳した日本語のメールが来て、「香港でブックアートフェスティバルをするので出てくれますか」という打診のメールが来たからです。ちょうど1年くらい前のことでした。OKしておいてよかったなー。
香港ブックアートフェスティバル
私の作品展示です。『Spiral』『不思議の国のアリス』などがメディア紹介されました。展示で現物を見て、わくわくしてもらった人気の高い本は『ぴょん』『フラッグブック』『和綴じノート』『ダイアリー』などです。
香港ブックアートフェスティバル
展示にも出したこの和綴じ本を、オープニング翌日の日曜日、20人のワークショップで作りました。テキストブロックを下綴じして化粧断ちもして、表紙は裏打ち済みに下ごしらえをしたので、簡単すぎて1時間で終わってしまったらあとは和綴じ本の実例を見せて話をしよう、と思っていましたが、ところがところが、あちこちから助けを求めて手が挙がり、糸は絡むわ針は折れるわ、30分延長になり、でも皆さん自分の本を見事に作り上げられていました。本当に初めて自分の本を作った方もいたので、感激しました。作り終わった人が順に、私の著書本を持ってきてサインを求められたり、一緒に写真を撮ったり、驚きました。「ファン多いですよ」と聞いていましたが、こんなに著書本を見てもらっていたとは。ちなみに、その翌日の3人のプライベートワークショップでは、『レゾネ』のリンクステッチと、『海潮音』を作りました。そして『カードホルダー』のデモンストレーションをして、リクエストされた『豆本図鑑』の材料を置いてきました。
香港ブックアートフェスティバル
香港ブックアートフェスティバル
さて、日曜20人の和綴じワークショップの後、午後からはパブリックトークでした。ヘッドセットをつけて広東語の同時通訳が入りました。パブリックトーク原稿を読めるようにこちらに置いておきます。「年配の人でも豆本が好きとは意外ですが?」「豆本の内容はいつもオリジナルですか?」「豆本は何部作るか、どう決めますか?」などの質問が出ました。
香港ブックアートフェスティバル


【香港の本屋さん Page One】 自由時間には本屋さんに行きました。「サインして下さい」と女の子たちが本を持ってきたので、『手づくり製本の本』の翻訳版を見ました。著者はライターの嶋崎さんで、私は掲載作家です。『そのまま豆本』は日本語本のままサインしました。自分の本を香港の本屋さんで見てみたい! ティアナさんいわく「赤井先生が香港に来るので、皆、赤井先生の本を買いました。今、香港の本屋さんに、在庫はありません」
香港ブックアートフェスティバル
香港で一番大きい本屋さん「Page One」はHarbor Cityの中にあります。周りはブティックや輸入のお菓子などのおしゃれなお店が並んでいるエリアです。緑の内装、入ってすぐエスカレーター、右側にカフェ、かっこいい空間です。
香港ブックアートフェスティバル
奥へ奥へ長くて、ジャンル分けされた順に本が並んでいます。日本の文学の本など、人気の高さがうかがえました。
香港ブックアートフェスティバル
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最後の一冊の自分の本を買いました! これで完全に香港の本屋さんに、私の本の在庫は0です。
香港ブックアートフェスティバル


【香港の本屋さん Kubric】豆本がちゃぽんが設置してある、Kubricというブックカフェへつれていってもらいました! 九龍側の繁華街の中です。
香港ブックアートフェスティバル
香港の豆本がちゃぽんは、ドアのすぐ横にありました。一回30香港ドルなので、500円弱。レジへ行って、お金を払うと、オリジナルコインをくれます。日本の100円玉と同じ大きさのコインです。機械は日本のリメイクです。回数制限がないので、大人げなく7回やって、当りも当てました。当り玉は、レジで、カプセルには入らないサイズの立派な豆本と替えてくれました。やったー! 豆本の印象は、日本よりアートブックです。
香港ブックアートフェスティバル
香港ブックアートフェスティバル
Kubricは住宅街の中にある、ブックカフェ。カフェエリアにずいぶん人がいておしゃれランチをとっていました。本は奈良美智の面出しなどが目を惹きました。インディーズ本も置いてありました。
香港ブックアートフェスティバル


【香港の本屋さん Open Quote】フェリーで香港島散歩へつれていってもらいました。PMQという再開発された大きなビルの中に、DIYショップがたくさん入り、私たちのギャラリーのあるJCCACをもっと規模を大きく、おしゃれに、お高くしたかんじのエリアになっていました。その中に、静かな雰囲気の本屋さんがありました。
香港ブックアートフェスティバル
イラストレーターのZINEや、クオリティの高い手作りノート、ポストカードなどがありました。
香港ブックアートフェスティバル


道具街にも行ったし、おいしいよという月餅のお店の名前もちゃんと覚えたんだけど、仕事で行ったわけなので何かと忙しく、最後はおみやげを買えないままファイナルコールの飛行機に飛び乗って帰ってきました。晩ごはんは、ほぼいつも大勢で食べて、皆とすっかり友達になりました。朝ごはんは、ホテルのカフェで、招待作家の4人でだいたい時間が同じになって、顔を合わせていろんな話をしながら食べていました。招待作家は、山崎曜さんと私と、イギリスのMark Cockram、リスボン在住Jayne Dyerです。4人は、全く違う作風でありながら、お互いを認め合って展示を楽しんでいたのは、特筆に値するでしょう。手製本だとそれがあたりまえな気がしますが、アーティスト4人が集まってけんかしないというのは、他のジャンルでは珍しいんじゃないかな。山崎さんとも英語で話したりしてました。山崎先生はヒッポファミリークラブに行っているし、そもそも話し言葉の世界が豊富な人なので、帰る頃には広東語を話し始めていました。私は、Markがなぜ土に本を埋めたのか理由をちゃんと英語で聞けました。理由は、本が好きだから。本の美を探究しているからです。私の英語は、糊引き紙にしているWeekly Newsを、あまりまじめじゃなく流し読みしていた程度なのですが、上達していて嬉しいです。
Jayneとは、私はルームシェアしました。出国前日、JayneのHPを見て、軽くびびってました。20メートル×8メートルの作品を4つで1セットとか、大きな作品を作るアーティストです。北京やドイツの美術館で個展をしています。日本でたとえて言うなら新国立に横断幕が出て個展がある作家くらいのスケールかな。しかし大きな作品を作るには必ず人と協力しなければいけないわけだから、そういうアーティストは人が好きなのかな。ともかくコミュニケーションしていて、とても楽しかったです。ルームシェアにしてよかった。夜な夜な、artist's pirrow talkをして、自分が何者であり、何を作っているのか、よりはっきり自分でわかったかんじです。ジェニーと本交換をして、和綴じ本をプレゼントしましたが、扉の『どんぐりと山猫』を英語で訳して、最後の一行「とびどうぐもたないで下さい」を「Don't bring arrows and guns.」と訳した時に、その言葉が持つ意味にはっとしました。収穫の多い香港でした。さあ、日本に戻ったから、これからは新作の印刷をいよいよするぞー。
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