2011年9月23日

ページの破れを和紙で直す

 『そのまま豆本』の発売は、一週間先の15日ごろだそうです。待ち遠しいですね。通販おまけの著者栞も、サイン用間紙も刷ってしまったので、私は待っているだけです。この間に、豆本カーニバルや長崎・福岡豆本フェアの準備などをしています。ワークショップも受付中です! 詳細は、言壺から各リンク先へ。
 さて、本の修理クラス、前回の続きです。表紙のボール紙がのぞいていたところにアクリル絵の具を塗り、その上から薄和紙を貼りました。2時間くらいやっていました。本来の背表紙は失われていて、新しい素材を入れ、最後に前の持ち主が補修した紙を上から貼るつもりです。
書籍の修理と保存・実技
 遠目にはどこが補修箇所かわからない、かなり違和感のないかんじになりました。こういうことうまいみたい。自分がすごく器用みたいな気になりました。
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 本来は見返しである部分の紙が、背表紙のほうにくっついているのを、水筆をつけたらはがれたので、はがしました。かなりミクロな話で写真では単にぼろぼろの紙としか見えませんが、きれいにはがれてくれて、作業していて気持ちよかったです。
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 見返しの破れを修理しました(写真上が、見返しの前小口)。破れた箇所を、「くいさき」した薄い楮和紙で、前後からサンドイッチして貼った状態。使うのは薄めたでんぷんのり(教室では正麩)です。この後、はみだした和紙を、はさみでページの輪郭にそって切り落としました。実はこの破れ修理は、今度の新刊『そのまま豆本』にも記載しました。もしも豆本で孫と遊んでいて、つい引っ掛けてしまったら(何といっても小さな紙ものですから)、「大丈夫よ。すぐ直してあげるわ」って言えるように。
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 見返しの真ん中が破れていたのも、
書籍の修理と保存・実技
 和紙で直しました。
書籍の修理と保存・実技
 さて表紙と中身がばらばらなのが、今後どうくっつくのかというと、まずは見返しが貼られた表紙のボール紙一枚下を、カッターで切り開きました。この作業はコージ先生がしてくれました。「特殊なビゾーテ」で一歩間違えれば破壊につながる作業。見てる方が息ができなかったです。
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 本文のほうには、背に裏打ち寒冷紗を水入りボンドで貼りました。次回はこの寒冷紗を、切り開いた表紙の中にもぐりこませることになるはずです。本の修理クラスは地味な絵続きですが、次回はきっとアクロバティック。
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