MBS Award Winner Miyako Akai's Miniature Books
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『はしきれ』(初版)soldout

HASHIKIRE (first edition)
A5 size book, contents: Akai's original novel in Japanese; published in 2003, 80 copies.

文:赤井都
2003 言壺 初刷40部 / 2刷44部
A5判H210×W149×D4mm, 32pp., 86g
和綴じ、番号入り カラーインクジェットまたはレーザープリント 400円


和綴じ個人集第二弾。表紙はファンシーペーパー「星物語バナナ」、見返しは花のラッピング用ネット、ビーズ栞付(ビーズはインドとんぼ玉、ベネチアンポテトなど多種類)。初刷は一話ごとに色の異なるカラーインクジェット印刷、増刷は和本に似せた枠で囲った白黒レーザー印刷。内容は稲垣足穂をフェミニンに書き換えた流星シリーズなど超短編18編を収録。

表紙は銀粉の散った薄いクリーム色です。 ビーズ栞を表紙から外して使ってください。

 稲垣足穂のフェミニンなパロディ、レトロな夜の散歩者、ライト少女SFなど、幻想風味の短いお話を十八編収録。
 基調はレトロな幻想で、姉妹本の『即興集』よりも、詩的な雰囲気が強い作品も入っています。

収録作品
 「はしきれ」
 「ギターの主」
 「流星の死」
 「花畠」
 「夜更けの流星」
 「夕方の流星」
 「倉庫街で聞いた話」
 「影の種」
 「牛乳と影」
 「ぶよぶよとしたもの」
 「喃島日誌十一月十四日」
 「夜の散歩」
 「子供の神様」
 「空が見えるところ」
 「洛西の穴場」
 「不適切な選択肢を追加」
 「潮騒」
 「花ゲリラ暦」
 「宇宙」

表紙をめくったところです。遊び紙(実際には紙ではなくネットです)の指先への質感を通過して、本文に入ります。

本文ページ。

昔の和綴本が、ページを木版で刷って袋とじにしてあるのを真似て、木版風縁取りを施した、ひきしめた白黒レイアウトにしました。


奥付です。


背と裏表紙です。伝統和綴じそのままではなく、独自にアレンジしてあります。


ビーズは、とんぼ玉・アクアマリン角玉・ガーネットなつめ玉などの中からお選びいただけます。ご希望がありましたらカートの「通信欄」にお書き添えください。できるだけご相談に応じます。

通販特典として、ページを開くと、(ほのかなシダーウッドの香り)【現在は、北海道のモミのアロマでお届けします/2005/05-】が漂います。シダーウッドは北米インディアンが瞑想などに使う香りで、ヒノキに似た香りです。本を製作してから、シダーウッドのアロマオイルと共に保管しています(しみにならないよう、直接つけてはいません。香りに合成の化学物質は含まれていません)。なお作者は喫煙者ではありません。
 >>モミの木のアロマオイル 間伐の枝から作られます。揮発性が強いので、自然に垂らしただけですーっと香りが漂います。すっきりしゃっきりする香り。


収録作品例

「ギターの主」
 夜も更けたころ高い窓枠の下に寄り掛かってギターを聞いていた まだ練習しはじめらしい爪弾きがぽろぽろと街路に降る 黄色い光が丸い窓の形で石畳の中程に落ちている その光の中に猫の影が現れたと思ったら ひょいと影のまま窓の外に抜け出して なにくわぬふりで路上を進み始めた オヤ! 私はその後をつけた 影の猫は路地を横切り 並木道をまっすぐに歩いていく 飼い主に知らせるべきかと思ったが その人のギターより他を私は知らない 路面いちめん月が並木の影をたいそうにおもしろく変えている 妙に私の靴音だけが響くと思ったら 影の猫を既に見失い 一人で町外れの門を抜けるところだった 町を取り巻く川の流れにかすかなギターの音が混じっている のぞきこむと千々に砕けたお月様が丸く広がってホロホロと揺れていた


製作販売経過

2003/11/3第2回文学フリマ初売りで限定40部完売しました。どうもありがとうございました。11/10現在、「即興集」ともども再販を検討しています。12/28、第二刷できましたのでご注文いただけます。2006/01/29/第1回まめまつりにて完売しました。

『はしきれ』に寄せられたご感想の一部です

たにさんより
 先日の文学フリマで「はしきれ」を購入させていただきました。まず目を引いたのはその装丁、めちゃめちゃ手が込んでるなーと思い手に取り中身を見て何かいいな、と思い買っちゃいました。てか元取れてんの?て普通に思いましたねー。
 感想としましては、幻想的、というかいい意味で昔の詩などのテイストが味わえました。独特の言語表現も素敵です。
 個人的に気に入ったのは「はしきれ」と「不適切な選択肢を追加」です。
 僕はこういうタイプのフリマに参加したのは今回が初めてだったんですが、良いですね。久しぶりに文学のモチベーションが再燃しました。最近遠ざかってたもので。

りりこさん(通販ご購入)より
 シンプルなのにとてもおしゃれ。そんな印象を持ちました。手作りと言っても商品価値のあるものだと感激しています。
 とんぼ青玉、なんだか思っていたとおりの色合いで、傷つけたくないから囲ったままにしてあります。和風のテープもかわいいし。
 今の私の気分には「流星」シリーズがぐぐっときてます。全体として、前の作品よりも詩的な感じがしました。(シダーウッドの)匂いは好きな香りでした。ヒノキにも近いし、白檀よりはもっとアクア系かなぁなんて思ったりして、楽しかったです。


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