2011年10月28日

11月3日、世田谷アートフリマin文学館でワークショップを開催します

A.糸で綴じた基本の本を作る 25分 1000円 どなたでも
基本の豆本を作る
古い楽譜が本の中身です。
これを色見返し、表紙と重ねて糸で綴じて、カッターで端をきれいに切りそろえます(基本の化粧裁ちです。講師に託す方には目の前で切ってさしあげます。)
シンプルで本らしいシルエットの本ができます。
お好みにより、本の中や表紙に、萩原朔太郎の詩・日本の古切手・英字新聞を自由なコラージュで貼り込みます。

B.三角折り本を作る 60分 特別価格2000円 小学生以上(カッター作業は講師がお手伝い可)
三角の豆本を作る
三角形の折り本を作ります。見た目はちょっと不思議ですが作るのは簡単です。
芯のボール紙に表紙を貼り、細かな切り込みを入れてくるみ、糊でつけます。
お好みで、萩原朔太郎の詩・日本の古切手・英字新聞を自由なコラージュで貼り込みます。
飽きのこない自分らしい本ができます。

各回定員3名 会場でお申込み下さい。

11:15- A.中綴じ
11:45- A.中綴じ
12:15- B.三角折り本
14:00- A.中綴じ
14:30- B.三角折り本
15:30- B.三角折り本
開催場所:世田谷文学館(京王線「芦花公園」駅徒歩5分)
世田谷アートフリマinセタブンはこんなイベントです

2011年10月23日

絵本の修理、丸背豆本

4月からずーっと2週間に1回、ジョージの絵本の修理をやり続けています。あまり進展がないので写真を撮っていませんでしたが、やり続けています。
書籍の修理と保存・実技
テープ修理のあとを、ワンダリック(ハンズ文具コーナーなどにあります)で掃除しています。ひたすら掃除しています。テープを取った後に、残った古い粘着剤がくせものなのです。これが残ってつるつるしていると修理のための和紙が貼りつきませんし、古い粘着が紙を痛め続けることにもなります。
書籍の修理と保存・実技
溶液のためにインクが溶けていますが、自分の本なので、修理の方針を自分で立てて、インクが多少溶けてもよいのでスパチュラの先で古い粘着剤をかきとっています。完全な絵は、新品の本を買えば見られますので。物としてこの本を残す形を選びました。とにかく進まないので必要最小限の時間で早く終わることをめざしています。ま、年内には。ともかくもうちょっと掃除しています。
書籍の修理と保存・実技
久しぶりのブログ更新なので、話がたまっています。
さて、10月14日、神田へ「武井武雄『地上の祭』はいつ出版されたか」の話を聞きにいきました。その途中で、かげろう文庫に立ち寄り、ピーターラビット絵本が出ていたので速攻で買いました。(私の活版本もまだあります。)これもジョージと同じくらいの頃からうちにあった懐かしい絵本だなあ。判型が今となっては豆本のちょっと大きいめくらいに感じられて、本の造りを再度身近に置いてよく見たいと思っていたので、いいタイミングでした。そうしたら、鳥肌ものの話を聞きました。ビアトリクス・ポターは出版にあたって、世界どこでも、このサイズでこの造本で、全ページオールカラーで出版することを求めたそうです。たしかに、ピーターラビットの壊れた本って目にしたことは私はないです。一折りで、真ん中を糸で綴じてあって、見返しも本文と一緒に綴じてあります。小さくて厚手の紙なので、指にひっかかって破れることもないし、子供の画帳になることもないし。このサイズでオールカラーの本なんて当時は他に例がなかったし、今もこの造本は他に例がない。初版からずーっと、今に至るまで、この造本で続いているそうです。ポターすごい。
書籍の修理と保存・実技
そんな感動のさなかですが、この夏に買った洋本が、さっそく壊れてしまいました。花布も寒冷紗も本体から外れてしまって。実用的に使いたい本なのに。
書籍の修理と保存・実技
これは一時間くらいで直せました。本はそのまま、背に木工ボンドを差し入れ、新しく作ったクータを入れました。修理には、手品のような技がたくさんあります。
書籍の修理と保存・実技
クータはちゃんとついたけれど、本を開くと本の背がこんな形になります。無理な姿勢っぽいなあ。
書籍の修理と保存・実技
さてさて、先週は大阪に行って中尾エイコ先生のレッスンを一日受け、革装と布装の丸背の豆本を作りました。本はかがってカッター化粧裁ちして持っていきました。私は、丸背の本は大きいサイズでブラデル2冊を作り、パッセカルトン3冊を作りつつありますが、この小さいサイズでの丸み出しと表紙づけは合理的にどうなるか、とても参考になりました。
丸背革表紙・布表紙豆本

2011年10月11日

横浜に行ってきました

豆本のつどいはこんなかんじで楽しく無事に終了しましたー(リンク先は会長のページ)。
出品イベントではお客さん対応に追われたりワークショップをしたりで、同じ会場に一日いても他のブースを全く見られないことが最近続いていたので、今回、好きなようにふらふら席を立って、他の作家さんとお話したり、作品を見せてもらったりできて楽しかったです。帰りがけに、見事な月と、横浜中華街の獅子と爆竹に遭遇してちょっぴり観光も果たせました。
私のこの後は、教室・ワークショップが続きます。今月から、横浜ランドマークタワーのNHKカルチャーで『そのまま豆本』を毎月一冊ずつ作っていくクラスが始まります。もう少し横浜に詳しくなれるかなあ。次の直参イベントとしては、11月3日世田谷アートフリマin文学館で三角折本のワークショップと作品販売があります! 詳細はもうすぐ。

2011年10月8日

秋、ひといきついて、作る準備です

10日横浜開港記念会館での「豆本のつどい」は週の半ばにはご予約満席になっていたようです。半年以上前から企画準備していましたが、いよいよ明後日なんですねー。持っていくものを風呂敷に包みました。会場内は、固定したお店は開けないことになっていますが、机や椅子が適宜配置されていると思います。小さなものが手元でばらばらになってしまわないように、トレイのような函に入れてお見せするつもりです。トレイは、役立つと思いますよ。
豆本教室
さて、今日は秋晴れなのでホームセンターへ自転車を漕いでいきました。布の裏打ち用の板を調達。それから、革工芸用の刻印の持ち手を作りました。加工室で丸い棒を切ってもらって、中心に穴をあけてもらいました。下を向けて金属が抜け落ちてしまう穴だと大きすぎるのでやり直してもらって、最後におじさんに「何に使うの?」と聞かれました。説明したら納得されました。じゃあこれを作りに来たのは私が初めてかー。外に出ると潮の匂いと金木犀の匂いが混じりあっていました。液状化でやられた所ですが元気でがんばってます。
これまでは、この持ち手なしで、金属製の刻印を熱して箔押しをやっていました。自分一人が使うものなら、手ぬぐいでも巻いて使えばいいのですが、大勢の初心者の人が使うのなら、まずは安全を確保しないとー、特に今度11月の池袋コミカレの箔押しは定員数が自宅でやったよりも大きいので、目が届かないと危ないので、道具を作りました。
こうして、教室用にと便利にしていくと、自分もとっても便利になっています! 他にも、初心者のためにと新しい道具に手を出して、あまりにも便利な、まるで魔法の道具を発見した気分になりました。それは、(こっそり)方眼入り三角定規です。
豆本教室
さて、ヴォーグ学園の初級クラスは10月からまた新学期が始まります。ただいまお申込み受付中です。前回4月クラスは定員いっぱいになって人数が多かったですが、今回10月クラスはそれよりも少ない人数のお申込みにて開講決定です。24日スタートのぎりぎり前までお申込みを受け付けます。
紙を定規とヘラで折る基本から始めます。糊の量も少しずつ身につきます。自己流になってしまっているかも、とか、バリエーションがない、とかいう方、ステップアップにぜひ。道具や材料が毎回教材費に組み込んであるので、少量だけ買いに行くのが面倒な物がいろいろと手に入ります。
上は初級で作る、ページが袋になった和本です。毎回作品が出来上がる、達成感のあるクラスです。作るサイズはすごく小さくはなくて、70~90mmくらいの、作りやすい小さな本です。全部で6回のクラス、初級のあとで中級を受けることができます。下は中級で作る例です。
豆本教室
中級クラスの最初の回は、フリップつきのカードブックと、封筒を綴じて作る名刺入れです。カードブックは、初級で既にやったことのある一折りにフリップと留め具をつけたアレンジ。封筒の名刺入れは、複数折丁の綴じを初めて手がけます。硬い表紙や革表紙、ルレット箔押しなど、少しずつバリエーションを増やしていきます。半分復習で半分新しいことくらいの内容で、あまり背伸びをせずちょっとずつ成長していきましょう。
豆本教室

2011年10月4日

豆本がちゃぽん第23集~2011年秋号スタートしました

豆本がちゃぽん公式サイトはこちら
豆本がちゃぽんが、東京堂書店と、有隣堂厚木店で3日からスタートしています。
私は『秋の三角』を入れました。全部で5種類、百人一首でなじみの秋の和歌の本です。 
巻ノ一 秋風にたなびく雲の
巻ノ二 白露に風の吹きしく
巻ノ三 あしびきの山鳥の尾の
巻ノ四 寂しさに宿を立ち出でて
巻ノ五 夕されば門田の稲葉
表紙はパステル染め。
本文はレーザープリンタにカラーインクスプレー。
がちゃぽん豆本制作風景
メイキングです。最近の私の関心事は、オリジナルの紙作りです。
黒い板紙に、下地としてジェッソを塗り、その上にパステルを塗りました。一辺約3cmの三角形の表紙になることを想像して、切り分けてきれいに色が見えるように…。
がちゃぽん豆本制作風景
パステルそのままだと色が落ちてしまうので、ぴかっとさせたかったのでグロスを塗ってフィニッシュにしました。
がちゃぽん豆本制作風景
切り分けたところ。この板紙は硬くて切るのが大変でした。
がちゃぽん豆本制作風景
本文紙のほうは、パソコンでレイアウトしてプリントしました。隙間をあけずに面付けしてあります。片側にのみ、ブルーのカラーインクをスプレーしました。可読性が悪くなりましたが、今の関心事が染め紙作りなのでごめんなさい。
がちゃぽん豆本制作風景
切り分ける前にヘラで折筋をつけました。しっかり筋をつけたかったので、紙の下には柔らかい板紙を敷きました。
がちゃぽん豆本制作風景
切り分ける前の大きい状態で、折筋に沿って軽く折っておいたほうが、後の作業が楽でした。トンボにしたがって切り分けていきます。
がちゃぽん豆本制作風景
本文を折り上げ、表紙とボンドで貼り合わせて、出来上がり。
がちゃぽん豆本制作風景
よく知っている和歌なぶんだけ、文字の出方が不思議に思える三角折り本です。
がちゃぽん豆本制作風景

週末のイベント、無事終了しました!

ありがとうございました。
>かまくらブックフェスタの『夏から春へ』展示写真 この場所で本を見てもらえたのが嬉しい!
【追伸】ヒロイヨミ社の「活版とことば」展は、どこかへ続きそう。見逃した方、今度どこかで。
>アトリエ111のブログ』9月25日 いい豆本ができて嬉しい! 中綴じと化粧裁ちでまじめに2時間、手の中にちゃんと残るよい作品もできたし、基本を覚えたのでこれからのアレンジも楽しみ。端紙があったら、「この紙も本になりたいのかな?」と聞いてみて下さい。アトリエは物作りな雰囲気で集中できました。ここで次は12月頃にハードカバーレッスンかな。

言壺便りも新サイトに移転しました

昨日、新サイトからメールマガジン言壺便りを発行し、リプライで読んだよお返事をお気軽に下さいねと書いたけれど、実は、リターン先のアドレスがちゃんと入っていなくって、リプライでお返事が届きません…。重ね重ね失礼しました。infoあっとまーくkototsubo.comか、いつものamに再送していただけたら嬉しいです。
これだけでこのブログを終わるのはなんなので、昨日メルマガに書き忘れた活版ネタを。先日、弘陽の三木さんのところに行ったのですが、三木さんの最近のお仕事はCMの中に使われているそうです。井上真央が出ているみずほのCMの文字だとか、春ごろに流れていたトイレの神様の白ヌキ文字だとか、あと他にも。CMの中の白ヌキ文字や、映像の中の名刺など文字が印刷された紙片をじっ!!!と見てみて下さい。一瞬だと思いますが、そんなところが実は活版だったり活版清刷りだったりすることがあります。