2012年2月29日

銀座百点

銀座百点の3月1日発行号の、中央グラビア6ページに作品紹介されました。
銀座の百店会のお店に行くと、この雑誌を無料配布しています。銀座百点のウェブサイトから買うこともできます。
とてもしゃれたかんじに、物の魅力を引き出して、撮っていただきました。
言壺の豆本は、東京堂書店・神保町本店3階で買うことができますが、あいにく3/30の新装開店まで本店はお休みです。それ以前でしたら、言壺ウェブサイトからの通販か、3/23~4/4の渋谷パルコ・ロゴスギャラリーでの豆本グループ展においで下さい。言壺通販は私用によりメールのお返事と発送が3/4以降になります。『言壺カタログレゾネ』の製本はこれまで20日ほどお待ちいただいていましたが、現在は待ち時間がめでたく解消しています。通販お申込みの方には、先着順に雑誌をおまけに封入することができます。この機会にぜひどうぞ。

2012年2月25日

世田谷ライフマガジンNO.40

世田谷ライフマガジンNO.40(エイ出版社)に登場して、好きなスポットを紹介してます。
出版社より”今回は「I LOVE 世田谷」をテーマに、世田谷のさまざまな魅力をお伝えしてきた小誌がお送りする大特集です。世田谷を愛する有名人、著名人60人が「地元のお気に入り」をリコメンド。好きな場所、好きな食べ物、好きなお店、好きなモノを、とっておきのエピソードとともに紹介します。” さて、私が紹介したのは… あーあそこかって場所二か所です。かわいい赤い表紙の雑誌、ぜひお手に取ってご覧ください。

2012年2月21日

言壺ショッピングカートに入れました

夏から作っていた作品たちをショッピングカートに入れました。 >>作品一覧

2012年2月19日

こんな豆本を作りました

シブヤ大学×サンイデーの三角折り本ワークショップは、抽選倍率が約5倍だったそうです。惜しくも抽選に漏れた方は、渋谷パルコのロゴスギャラリーで3月にも2回やりますので、そちらにぜひ。
☆3/24(土)14~16時 3/31(土)17~19時 渋谷パルコ・B1・ロゴスギャラリー 三角折り本のワークショップ お問い合わせ・お申込みはロゴスギャラリーにお願いします。
豆本を作りました
さて、こんな豆本を私は作りました。春のいちごが脳内にありました。
豆本を作りました
渋谷西武のセレクト雑貨フロア・サンイデーにはすごくかわいいアップリケやかっこいい革素材、うっとりするようなレースなどがさまざまありました。私が最近、世界堂か浅草橋にしか買い物に行ってないからか、サンイデーの品ぞろえの可愛さには、驚いた。可愛いものがあれだけ集まってると胸がきゅっとなるよ。この本にはアップリケをアイロンでつけました。
豆本を作りました
本文には、英字新聞からのコラージュ。
豆本を作りました
伸ばすと二匹は向かい合っています。
豆本を作りました
その裏面。文字スタンプも使いました。アルファベットセットも売っていました。
豆本を作りました
表紙の芯材は2mm厚のボール紙です。「紙一枚を切るのはお刺身切り、ボール紙を切るのは野菜切り」とワークショップ中にも話しましたが、私は「野菜」用に、定規をカスタマイズしました。ステンレス定規2本の下面にコルクシートを貼って連結し、アクリル棒を指ガードとして貼りました。このアクリル棒を超えてカッターの刃が向かって来ることはないから、安全が保たれてると思います。山崎曜さんの定規カスタマイズを見て、自分仕様にアレンジしてみました。

ところで、つくも堂まめ本舗のつくもさんは、パンフレットなどちょいとした紙モノを使って折り本や袋を作ってしまう方法を時々ブログで紹介されています。そのつくもさんから、夏ばて気味の時にいただいた、アルカリ麺 むてっぽうラーメンのホームページがオープンしたそうです。もしかして、製麺のお話の豆本付き!

2012年2月7日

花粉が出てますが

 日曜日のアトリエ111での箔押しワークショップは楽しかったです。私は基本的に箔押しが好きです。でも、今回デモンストレーションで試し押しをして、もっと私は力のコントロールをしたほうがいいなと思いました。パワーのあるがっつり系な押し方を変えて、熱をそーっと伝える押し方にした時の、上品な結果に自分でもびっくり。築地活字さんのご協力を得て、今回は欧文イタリックで、イニシャル文字も押しました。築地活字特製の新・活字ホルダーの、道具としての完成度、物としての美しさに驚きました。築地活字さんのHPの写真は嘘ついてない。写真よりも実物きれいです。コンパクトで手になじむ。数行組めてしまうので、テキンの円盤にインキを盛って使ったあとオイルで洗ってという手間を考えると、けっこう印刷にも使ってしまいそう。活字ホルダーを私が紹介するなら私がマージンを取れという意見も聞きましたが、別にマージンもらってほめてないですよ。取れないな。人が使わないと活字は博物館の中に入ってしまいます。生活の中で活字を使いましょう。
 アトリエ111では、平らな紙の状態からスタートして、本にする、ということにこだわったワークショップをこれまでしてきています。次回は6月になりそうです。お楽しみに。
 また、自宅での教室を計画中です。これまでは箔押し限定で開催してきましたが、今度は、内容を決めずにほんとに少人数で、個別にやりたいことを聞いて対応していきたいです。たぶん一回では作りきらずに何度か通ってもらって完成させるようなことになるかと。うちならパソコンも使えるし、印刷機もあるし、中身からトータルで作りたいという要望にも対応できます。もしも使うかもしれない道具や紙を私が持ち歩く必要もなくなり、何でも取り出せます。そして、レッスン日以外に、レッスン生にはスカイプでちょいと相談を受けることも可能にしたいな。こんなに今の段階で計画を語ってしまっていいのかと思いますが。同じものを皆で作りきるワークショップと、一人ずつが作りたいものを作る教室と、できることが別なので、ぼちぼち両方をやりたいなと思っています。まずはイケアで机を買ってこなくちゃ。

2012年2月1日

ジョージとさんぼの修理・続き

これまでの経緯はこちら(下にスクロールして以前の記事が読めます) ようやく、長かった粘着テープ取りも収集がつき、いよいよ組み立て修理に入りました。組み立てに入る前に、脱落してなくなっていたページを、調達しました。
書籍の修理と保存・実技

『じてんしゃにのるひとまねこざる』には、外れ落ちてなくなったページが1枚ありました。そこで、できるだけ近い版で該当するページをコピーしました。市立図書館の児童書コーナーには、新しい版があります。それを見ると、本のサイズも大きくなって、文字は横書きで、細い丸文字のようなフォントで、画の発色も違い、画と文字の組み方も全然違っていて、もう全く別物の本でした。テキストと絵のソースは一緒には違いないが、物体として別物……という、不思議な感覚でした。ついでに原画の復刻本も見ましたが、原画に忠実だから子供が愛せたかもやっぱり別物で、絵と文字をどう配置するかという編集やブックデザインの部分が、いかに影響していたかと思いました。いろんな版を見てみましたが、私は昭和40年代の、私が生まれる前から家にあったこの時の岩波の編集によって、ジョージを好きになったので、この時の版に愛着があります。大人の目で見ても、この時の版組や紙質、判型なども含めたバランスに至るまで優れていると思います。この本がぼろぼろになってテープだらけになっても、うちの姉が、容易にこの本を捨てなかった理由に納得しました。テープだらけで、そのテープも変質して取れかけて、粘着だけが残って紙を痛め、本を開くたびにページがどんどんばらけてきそうな状態で、このままでは取っておいても読めない。個人の思い出として、再度閲覧可能な形に戻して大人がたまに読む、というのが今回の修理の目的です。私がしているのは文化財の修復ではないので、可逆性(後世にした修理を必要とあれば取り去って元の状態に戻せる)は求めずに行います。それよりも、危なくなく(ページのこれ以上の脱落などがなく)閲覧可能な形にすることが目的です。個人蔵書で、閲覧する人は限られているので、図書館蔵書ほどヘビーユースな物としてがっちり直す必要もないです。
さて、欠けているページを埋めるために私が利用したのは、国立国会図書館の複写サービスです。
書籍の修理と保存・実技
国立国会図書館の検索サービスOPACで検索すると、『ひとまねこざる』の昭和31年の版が、上野の子供図書館に保管されています。そしてこの版は複写不可となっています。しかし、デジタルでスキャンしたものが国立国会図書館のOPACから読み出せて、その場でページ指定して出力することができます。実は国会図書館に行かなくてもできたようでした。
出力したものは片面印刷なので、これをキンコーズに持って行って、上質紙に両面コピーして、本に入れる新しいページにしました。
書籍の修理と保存・実技
なくなっていた表見返し一枚は、出力もしましたが、色味が違ったので、自分の本の後ろ見返しをコピーして作りました。
さて、もう一冊、ページが脱落していたのが『ちびくろさんぼ』です。これは、ギャラリーみずのそらに年賀状展で行った時に、近い版をなんとカフェスペースの本棚に見つけまして、快くお貸しいただきました!
書籍の修理と保存・実技

書籍の修理と保存・実技
ぐるるる…が、なくなっているページです。
書籍の修理と保存・実技
古い版(私の本)の方が、みずのそら所蔵本よりも、マゼンタが強い印刷です。昔の本は角丸だったかのように見えますが、元は四角で摩耗しただけみたいです。本は丁寧に扱うようにと子供の時から何度となく聞きましたが、なんでこんなに本の角がないんでしょ。私の中では、丁寧に本を見ていて、末っ子だけがまだ文字を読めないけど本にかまいたがったという美しい記憶になっています。
書籍の修理と保存・実技
驚いたことに、昭和43年の私たちの本は折丁になっていて糸とじでしたが、昭和50年の借りた本は、のり綴じでした。しかも、「ニカワっぽい接着剤だね」とコージ先生。上の写真でも、新しい本は開きが悪くてページが立っています。子供の本でのり綴じか…。ニカワは耐久性がない(経年変化で劣化する)ので、この先しばらくしたら、ページがばらばら外れるかも。岩波はその後、糸綴じにまた戻ったのかな?
書籍の修理と保存・実技
うちの本は背中も崩壊していて、寒冷紗がむきだしです。
書籍の修理と保存・実技
綴じ糸もゆるゆるなので、古い糸はもう切ってしまってかがり直しになります。修理の和紙は、楮紙の目を、裂け目にまたがるように貼ります。つまり本の背に対して、紙の目を横に取って、テープ状に切り、薄いでんぷんのりで貼ります。
書籍の修理と保存・実技
新しいページも組み立てました。折丁の外側に行くほど、紙が痛んでいる傾向が見事にどの折丁もありました。外側の紙にはどれも、見返しの補強でやるみたいに、和紙をぐるっと巻きました。
書籍の修理と保存・実技
こんなかんじに、四枚一組の折丁になってます。下左の紙は新しい紙です。わざと古色をつけるようなことはしません。むしろどれが新しい素材でどれがオリジナルなのか明快なほうがよいという考えです。
書籍の修理と保存・実技
見返し紙も、折丁の一部で、表紙に貼りついています。この本の場合はちょうど背が取れていて、見返し紙も寒冷紗が入っていた所が取れた分、紙が浮いているので、あんまり難しいことは考えなくても、表紙と見返しがくっついた状態で、隙間を利用して和紙でつなぎ、これも一枚の紙として、折丁の一部にして綴じることができます。手品みたいです。
書籍の修理と保存・実技
四折目の最後の折丁の、このばらばら状態も、同じようにして和紙でつないで折丁にできます。これを、折丁という構造の理解なしに、外れた隣同士をテープでつないでいると、力加減でまた別の箇所が外れ、とテープ修理に際限がなくなり、のどが厚くなるだけで、本の開閉に必要な強度が得られないのでだめです。続きはまた、今度。修理にはまだまだかかります。