2013年5月25日

赤い鳥3号の最初のロットを製本してました

 明日26日は、二子玉川でハードカバー豆本のワークショップ、予定どおりの開催です。お申込みは既に締め切りました。6月15日は、革を背の一部に使って、中身のある本(印刷済)を池袋で作ります。こちらは現在も受付中です。

 豆本がちゃぽん30集が、東京堂書店と有隣堂厚木店で始まるところです。今回も力作揃い、というか、がちゃぽんメンバー確実にスキル上がっていることを観察して見届け中。がちゃぽんは1回100円です。東京堂書店には豆本コーナーで私の作品委託もあります。お気軽にお立ち寄り下さい。今はちょうどトンネルブック展やなんかも、詳しくはフォーラムほんのそらをご覧下さい。

 「赤い鳥3号」は、「できた」と言ってからが長いです。「できた」と言ったのは、デザインのことです。製版に時間が必要でした。印刷にも、製本にも、時間が必要でした。現在、最初のロットが、最終パッケージに向かっています。完成してのお届けは、来月半ば頃になりそうです。1号から通し番号でご予約の方の分だけが、ファーストロットです。それだけをまずは集中して作りました。送付時期の見通しがもうじきたちますので、ご予約済でかつご入金済みの方へ、予定をメールいたします。送付時期が近づきましたら、ご予約済みの方たちへ、ご入金をご案内メールいたします。じりじりと進行しています。小さな物づくり、じりじりです。今しばらくお待ち下さいますようお願いいたします。

2013年5月15日

1回修了のワークショップをやります

お申込み方法など詳細は、リンク先をご覧下さい。

この豆本の作り方教えます 玉川高島屋S・Cの総合カルチャーサロン コミュニティクラブたまがわ 一日講習
手のひらサイズの小さな本 はじめての豆本づくり
5/26(日)13:30~16:30
針と糸をつかってハードカバーの豆本をつくります。表紙は数種類の布の中からお好きなものを選んでいただきます。手のひらサイズの小さな世界を手づくりで楽しんでみませんか。初心者の方でも丁寧に指導いたします。

この豆本の作り方教えます 池袋コミュニティカレッジ 特別講座 赤井都の豆本教室 革バンドの本を作る
6/15(土)12:30~15:00
モダン製本の基本の一つである、クールなリンクステッチを使った革バンドの本を作ります。赤井都の初期作品から2010年までの全作品を掲載した『カタログレゾネ』に仕上げます。

2013年5月12日

エンジンかかってきた5月

いろいろなことが同時進行。
豆本販売 豆本販売
豆本がちゃぽんが完売した、神保町の東京堂書店へ行ってきました。3月のTV放映からずっと、一階の一番いいとこに豆本がいてしまっています。しばらくこの場所にいそう。さて東京堂書店のあるすずらん通りから、九段下の方へまっすぐ歩くと集英社の前を通ります。かつて、小説公募の最終候補に残って落ちてから、一度このビルの中で編集の方とお話しました。その時には、本屋でレジ横に平積みされている本を、とっても遠い夢のように感じていたわけですが、今こうして小さな形で自分の手作りで実現してしまったなんて、なんかおかしい。
手製本
さてさて、『赤い鳥 3号』は、印刷が上がってきました! まずは表紙と鞄部分。とーってもかわいい。布への活版印刷が力強くて明瞭。本文の印刷も上がったら、製本始めます!
手製本
別件で、革を買いました。フランスの革をニューヨークのお店から通販しました。高かった…。良い物だけど。
手製本
手製本
さて、こちらは、自宅教室で仕上がった作品例です。和紙を表紙にして、見返しはオリジナル染め紙、中は山の切手に和紙の足をつけて糸かがりしてあります。「山のシリーズ切手で、ハードカバーの本を作りたい」というところからスタートしています。見返しを手で色鉛筆を塗って作った紙にしたことで、ぐっと自分らしさや、手作りならではのテイストが増したと思います。表紙には山のシルエットのエンボス。写真でうまく映っていなくてごめんなさい。
手製本
手製本
こちらも自宅教室の作例です。フラッグブック『豊旗雲』を、世田谷文学館秋のワークショップとは別の紙で作られました。紙を選んだのは生徒さんです。表は偏光ブロンズ、裏が黒という、表裏差のある紙を活かして、開く驚きがとってもある本になりました。つなぎのグレーの紙もシックです。紙の組み合わせによって、本はぜんぜん変わりますね。
他にも幾つものすばらしい作品が仕上がっています。写真を撮ることを毎回思い出すのは限らないので、今のところこれだけ。

こうして作っている外で、鉢植えのバラが咲きました。

2013年5月2日

書店 トボトボ を検索してみた

またしても忙しくなってきて、なんだかんだで手と目は休む暇なく、机に向かって引き籠り。買い物に出ていないので、ストックの玉葱と小魚ばかり食べて飽きてきた。忙しくても、夜は紙の本を読む習慣にしようと思った。個展の片づけの際に棚の上の方の保存箱を開けて、その時に、以前買ったまままだ読んでいなかった書肆ユリイカの稲垣足穂全集の5巻を取り出しておいた。それを一階の四畳半で、ランタンにティーライトを入れて、ウイスキーのストックはないのでそのへんのビールを飲みながら読むと、すっごくいい。『彼等』は、新潮文庫で既に5回くらい読んだお気に入りの話だけれど、書肆ユリイカ版で読むと、すっごくいい。何がいいって、何だろう? まずは本の縦横比。ページの中に入っている文字のバランス。そういうものが、美的で、無意識に引っかかることも全くなく、私が素直に文章の中に入っていける。平たく言えば、「読みやすい」。新潮文庫(引き合いに出して悪いわね)で、難解な文章だなーと感じた同じ文章が、すっと胸に入ってくるのが不思議。文章への理解も早い。意味がわかった気になれる。もちろん、古紙のもろい風合いとか、そこに載った鉛活字の押された陰影とか、ところどころ活字がちょっと転んでるのとか、そういうフレーバーが添えられているのも良いんだけれど、それだけでは説明がつかない、全体的な読みやすさと親しみやすさがある。この本で読むと、言葉と人の関係が近いっていうか。書肆ユリイカの発行人、伊達得夫(大正9~昭和36)の造本に天才的なものを感じる。私が小説家をめざしていた時、読書していた大正昭和の文章と今は違って、すごく優しい、書き手が読者に説明しすぎる、くどいくらいの文章でないと売れないのがちょっとなーと思っていたけれど、それは読書媒体の文庫本の都合で、そんな文章しか読めないのかもしれないな。
書肆ユリイカの他の本が出ていたら欲しいなーと思って日本の古本屋を見たけれど、全巻揃いか、うぅ~ん…。
huruhonya
関係ないけどこちらさんの「物問はば名乗る可し!」に首肯して、それから「トボトボ歩いて15分で到着」「旱天酷暑・強風雨天・降雪時はお休み」に目が食いついてしまい、グーグルで「書店 トボトボ」を検索してみた。ところが「書店 トコトコ」のほうが件数は多かったなあ。書店へは、必ずトボトボと行くものかと思いきや、それは多数派じゃなかったか…。
『彼等』を読んでしまったので、今度は、タカスギシンタロさんづてで入手した、超短編集『七角錐結晶体』を読んだ。大阪の文フリに出ていたのだって。よかったです。超短編は進化し続けているみたい。私は、同人誌やリトルプレスの印刷や製本よりも、もう少し、自由度が高い造本をしたいなあと思って、こんなに手製本のほうまで来てしまったんだったなあ。今回の大阪文フリはけっこう、アートブックが出ていたみたい?