2014年3月31日

2014年4月1~11日「豆本と小さな本展」(大阪・ギャラリーびー玉)

大阪「ギャラリーびー玉」での豆本グループ展です。私は作品のみの委託出品です。
出品作品:『Alice's Adventures in Wonderland』特装、『Twinkle, Little Star 赤い鳥1号』、『ぴょん 赤い鳥3号』

会期:2014年4月1日(火)~4月11日(金)※月曜休 火~土12:30~19:30 祝・日曜・最終日17:00まで
会場:ギャラリーびー玉 〒530-0038大阪市北区紅梅町2-6昭和ビル206号 06-6881-2818
主催:ギャラリーびー玉


2014年3月24日

アリスの本屋さんです・製本続き

『不思議の国のアリス』をキャロルが出版するにあたって、『小人国のアリス』というタイトルも検討していたそうです。お話の最初の方でアリスは、「さくらんぼのタルトと、カスタードと、パイナップル、ローストターキー、トフィー、熱いバタートーストを混ぜたみたいな味」の飲み物を壜から飲んで、体が小さくなって、ストーリーが展開します。そんな小さなアリスの話を小さな本に作るのは、物語の内容に合っていると思います。

さて、製本作業の続きは…、ばらばらだったページを糸でかがりました。
豆本を作る
かがりの土台は、空き箱だとフワフワしすぎるので最近は本を愛用しています。重たくて、作業中読む必要がなく、つるっとしたケースに入っている本が大層良い具合で、テープで支持体の端を貼っています。重い本を2冊くらい積んで机から15cmくらい高い台にすると自分の姿勢が楽です。折丁の滑り止めのため、本の上に白木の板を置いてセットします。常に支持体を上へ引っ張った状態にする必要があるので、次に作る時には、「本の場」製の小さなかがり台を使うことにするかもしれません。23折丁もの厚みがあるので、かがる背を垂直に保ち続けるのが難しかった。かがりがきれいにいくと、次の丸背もきれいに整形できます。かがりは重要なのに単調作業なので、飽きて集中力が切れた時にへまをしがちで…。飽きないように、一冊ごとに休憩をしたり、他の作業を取りまぜたりして。
豆本を作る
二日ぐらいかけて、四冊かがりました。最近は、表側(製本が仕上がった時には見えなくなる面)にA,B,Cなどの文字を鉛筆で書いて、中をいちいち開けて見なくても天地表裏が一発でわかるようにしています。自分の中で「Aの本はここがこうなった本」「Bの本はあそこがあれだから次はここを気をつけて」と区別をつけてやっています。

……次の日……
豆本を作る
丸み出しと背固め、寒冷紗を貼りました。一晩かけて完全に乾くのを待ちます。「製本工房リーブル」の豆本工具セットを使用。真鍮の板がクランプで締めつけた時にも凹まないので便利です。

……また次の日……
今回のアリス特装版では、天染めをするつもりで、ここからはこの本に対して初めてする作業になります。「手で作る本の教室」での作業を参考に、手締めプレスに組み合わせて、規定サイズの板を使ってセット。思ったとおり、単に締めれば並行垂直が出て便利でした。初めての作業なのでどれぐらい精度が出ているかちょっと心配しつつ進めました。
豆本を作る
手締めプレスのプレス力が、すごく強くはないタイプだろうと思ったので、本はあまり大きくプレスから出さずにほんのちょこっとだけ出して、ギザギザをやすりかけして取ることにしました。プレス力が弱いと、やすりかけして出た紙の粉が本のページの間に入り込んでしまいます。
豆本を作る

豆本を作る

豆本を作る

豆本を作る
「ルリユール工房」では、この作業はウッドブロックに貼ったやすりでやったのですが、今回は紙を芯にして、布やすりを巻いたものでやってみました。120番から初めて、4段階で細かい目のやすりに変えていき、最後は鏡みたいに…やすりでぞうきんがけするみたいに磨けってことなんだけど。天がきれいになるにつれて、かがり作業の粗がまた目についてしまい、いろいろ完璧ではなかったけれど、私は完璧主義者ではなかったので許してしまって、むしろ挽回作業の小知恵と器用さで、本を救う方向へ。この日の作業はここまでで。


2014年3月20日

アリス革豆本を作っています

アリス豆本は東京堂で品切れになっていました。そこで2月半ばから組版をやり直していました。ざっと3週間、パソコンで組版作業していました。
豆本を作る
ページの文字組にあたっては、『欧文組版』(高岡昌生、美術出版社)が非常に参考になりました。そしていろんなアリス本を読みました。前回の私のアリス本は、ニューヨークの SAM'L GABRIEL SONS & COMPANYが底本になっています。これは、ロブスターの章がない他、詩などもカットされています。より子供向きに短くした版だったようです。今回は初版を出したイギリスのマクミラン社の第3刷を底本にしたところ、話がずいぶん長くて、文字はびっしり、本が分厚くなります。ギュウギュウしたせせこましい印象にならないように余白を取ったつもり。
豆本を作る
延々としたレイアウト作業が終わったので、製本へ。まずは、見返しを全面糊付けしました。
豆本を作る
それをプレスしている最中に、レーザープリントした本文紙を折丁に作りました。
豆本を作る
綴じ穴は、一折丁ずつカッターで開けました。
豆本を作る
翌日の作業までの間、これもプレスしました。
豆本を作る
去年からアリス本を作っているので、著者本や試作本、失敗本がけっこうな数になっています。試作や失敗本も、いろいろ思い出すのに役立ちます。製本作業はまだまだ続きます。自分を鼓舞するために過程をアップしてみました。作った人は驚きの発見をするとおり、本当は一番手間だったのが企画部分。延々とレイアウトしているところは写真に写らないのですが、そこが時間がかかりました。
豆本を作る

2014年3月18日

『そのまま豆本』@ヴィレヴァン

『そのまま豆本』の、世田谷233と、ヴィレッジヴァンガード三軒茶屋店とのコラボ販売が実現しました。233ジャーナルで写真が見られます。私の本は233のボックスにも置いています。233は青春を感じるお店です。お近くにおいでの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

2014年3月10日

春の異動

ブーケ
 ヴォーグ学園、今日で一区切りでした。3年間毎月歩いた市ヶ谷の濠端の通りともしばしお別れ。参加者の皆様と共に学び、私にも発見がたくさんありました。私の方に至らぬ点が多々ありましたが、思いがけないお花をいただいて、ぐっと元気をもらいました。しばらくは、力をためてゆきたいです。これからもいっそうがんばるエネルギーを、皆様の気持ちから、もらいました! 『楽しい豆本の作りかた』の作例の一つ「古楽譜の折本」に押花シールが登場したのは、ヴォーグ学園での押花表現との出会いによるものでした。
 さて、日本豆本協会で、これまで私は副会長でしたが、今度からは名誉顧問になります。お知らせまで。
 ところで、ショップのほうからもお知らせです。豆本作品の取扱い店・東京堂書店神保町店は、ただ今棚卸で作品を引き揚げています。タコシェは今週中に引き揚げの予定です。【3.17追記 夕焼け雲ノートキットがあと1つ残っているの、置いてきました。5月以降他のものを納品予定。久しぶりに行って依然としていいお店でした。】どちらも、品薄になっていました。ありがとうございます。4月からは名古屋の丸栄百貨店と、大阪のギャラリーびー玉で、展示販売が始まります。在庫がかなり品薄なので、集中して制作に励みます。

2014年3月5日

カレンダーを表示します

言壺ホームページに、カレンダーを表示するようにしました。これで、展示販売イベントやワークショップなどが一望のもとに見られます! 今は、東京豆本倶楽部申し込み受付中! ご参加お待ちしています。申し込み締め切りは4月9日です。