2014年8月28日

寄稿のお知らせ・9月の準備

寄稿その1・東京製本倶楽部ブログに、ポルトガル・ナザレの「ビーチの図書館」について記事を書きました。
ポルトガルの小さな町に行った時、素敵な読書風景に出会いました。本に興味のある日本の人たちにお知らせしたい、とその場でインタビューをして、東京製本倶楽部に寄稿しました。この記事は、ブログで読めるほか、東京製本倶楽部の会員全員に、紙に印刷された会報がお届けされました。

寄稿その2・「幻視コレクション3」に作品提供しました。中編『柳の夢』です。
発売開始:2014年9月14日大阪府堺市産業振興センター 第二回文学フリマ大阪(予定) 責任編集:秋山真琴
前回文学フリマに行った時、秋山君に、これくらいの枚数で何かあればぜひ、と言われて、文章のアーカイブをさらってみて、これなら「幻視コレクション」向きかな、というものを発掘し、今発表するために多少の手を加えました。ほぼそのままですが。私のは軽めのテイストの異界恋愛ものです。

9月の準備・そっとふわっと三省堂WS告知ページもできました。そのままWS御予約承ります。

和本ノート
和本ノートの綴じは、最初のロットはひととおり終わって、また角布をつけるところからスタートしています。最近の私は疲れやすいので、9月の三省堂にはできたぶんだけ持って行くつもりで、休み休み、集中してできる時だけ作業する気ままぶりを発揮。最近の読書として、般若心経の解説本を読みました。色即是空ね。うちに来た人は、物の少なさに、「ここで生活してるんですか?」と聞く人もいるくらい、私はどちらかといえば物を持たない人だと思います(でも『もたない男』みたいではない)。気に入った布や紙や革はストックしているので物はあるし、道具もあるし。とはいえナチュラルに執着のない生活感で、「こだわりの物」「小さな本」を作るって、なんなんでしょうねえ。自分で自分の謎が解けない。もはや物を作って認められたいわけではないし。あれかな、作る人の配役をもらったから作って人を楽しませるってことかな。物に淡泊な私でさえ、触れるといいなーと思う物。


2014年8月20日

facebookにオープン

そっとふわっと三省堂告知ページがオープンしました。そのまま豆本WSは、26日から店頭またはお電話で御予約承ります。

今週は作業に復帰して、ずっと和本ノートの製本。麻の葉綴じをやっています。その合間に、印刷担当の山猫やさんから戻ってきた使用済み活字を解版しました。「解版」とは… 和本ノートの印刷のために組んだ活字をばらして、掃除しました。「掃除」は、油絵具などを落とすような溶剤を使って、隙間に入り込んだインクを落とします。匂う溶剤なので、今日は蚊取り線香を足元に置いて、外でやりました。暑かったけど、蝉の声が聞こえてきて、小さな活字を一本ずつ拭きあげていると、なんだか幸せ感じました。そうそうこういう作業、好きだったんだよって自分で思い出した。自分を取り戻したかんじ。それなのに、「i」を拭いていたらポキッと指の力で折ってしまったのはなぜだー。いくら「i」が細いとはいえ。2本もやってしまった。製本は、少しずつ。一日家にいて、5~8冊ずつ完成ってくらいのペースです。一気には無理。ようやく予定数の1/3できて、「これくらい並んだら、表紙を好きなものから選べるふうに見えるかな」というところまできました。もうちょこっと粘って作ったら、「こんなにたくさんから表紙を選べる」というふうになるだろうー。
和本ノート
和本ノート

2014年8月18日

2014年9月16日~22日「そっと豆本、ふわっと活版 3」

豆本活版3<クリックで印刷用pdfが開きます
赤井都×Bird Design Letterpress(協力:活版工房)
古書街として有名な神保町の三省堂本店催事スペースにて、赤井都の豆本と、Bird Design Letterpressと活版工房の活版ステーショナリーが並びます。 赤井都は今年も新作豆本を発表、その他活版名刺オーダーも受け付けております。本の町、神保町の散策にあわせて是非お立ち寄り下さい。
会期:2014年9月16~22日 10:00~20:00
会場:三省堂書店神保町本店1階 神保町いちのいち催事スペースBookman's Gallery 03-3233-0285

販売品
活版豆本、小型ノート(2,000~30,000円)
活版メッセージカード(200円~)
活版名刺オーダー(6,300円~)、他多数

ワークショップ
そのまま豆本(3,200円・材料費込)
 所要時間各30分~1時間程度。『そのまま豆本』の中から好きな作品を選んで作ります。各一席なので予定がお決まりでしたら御予約下さい。10:00-16:00の間で、随時開始可。予約先:三省堂神保町本店いちのいち 03-3233-0285
活版メッセージカード(1,620円・材料費込)
 所要時間30分程度、随時受付。名刺サイズ25枚、化粧箱付き。12:00-19:00の間で、随時開始可。印刷は一度に一人ですが、版を選んだりは並行して進められるのでご予約不要でご来店下さい。もし万一混雑の場合はファミレス形式で記名してしばらくお待ちいただく場合もあります。

※ 豆本は一席のみで、お一人30分以上かかるので、 予定が決まっている方がいたら、予約をお受けして お待ちいただかずに確実に席をご用意したいと考えています。 基本的に豆本WSも活版WSも、WS担当者が全日いる予定ですが 担当者が休憩を取っている場合や早番・遅番などの時も お待ちいただくことになってしまいます。 あらかじめWSのお客様が来ることがわかっていれば、 こうした休憩時間などはずらすことができます。 豆本で予定がお決まりでしたらご予約をお薦めします。



2014年8月14日

2014年の夏休みはポルトガルでした

働きすぎないように忙しくても夏休みは取ることに決めて、夏休みポルトガルへ行ってきました。楽しかったです。
これは、リスボンの町の本屋さん。たまたま通りかかった道です。壁のタイルと、道の石畳と、本のショーウインドウとのマッチングが、素敵ー。



働きすぎないようにお休みで行ったわけだから仕事はしないはずだけど、自分の楽しみとしての本屋さんめぐり。『世界の夢の本屋さん3』でも紹介の本屋さんLer Devagarに行きました。
想像していたよりも小さな書店でした。周辺エリアは港近辺の郊外住宅地というかんじで、迷いながら行ったのですが、LXFactoryという工場の跡地を再開発したおしゃれゾーンの中にある個性派本屋さんでした。

お店の外側のアートは、入れ替えがあるようで、かつてお店紹介の写真で見たのとは違うアートが壁面を飾っていました。へー。外側から見たら違う店みたいに印象を変えちゃうっておもしろい。

入口正面の、天井までの本棚がやはり圧巻でした。

小さな本はありますかと聞いてみたら葉書サイズくらいの俳句の本がありました。平台には小出版の詩集などがあって、ざらざら系の紙や印刷がここでも人気のようでした。小出版のざらざら文字の絵本を買いました。本がいろんな形になって各ページに登場する本です。お店の袋もかっこいい。


これは、リスボンのトラムに乗りながら見かけた、本屋さんの平台を眺める世界共通ポーズ。本屋さんは何かと目について。むしろこの人を見たとたん「あっ本屋さんだ!」と思った。


路面のモザイクの文字も、すごいフォントだなーと思って目が離せませんでした。道路なので、この字を踏んで皆通るわけ。看板を踏むなんて。字を踏むなんて。それでいいわけ。


そしてリスボンには創業世界最古の本屋さんがあるということで、1732年から続くLivraria Bertrand Chiadoに行ってきました。観光客が集まる商業地区の中心地にあり、腰に手を当ててショーウインドーの前で立ち止まるという、世界共通ポーズをしながら、観光客も地元の人も、次々とお店に吸い込まれていきました。


中に入ると天井まで茶色の書架があり、天井は白いアーチ。お店は奥へ奥へ長く、ポルトガルについてのコーナーもありました。 お金のやりとりをする店員さんの声が、いつも陽気なリスボンっ子には珍しく非常に小さくて、そのもの静けさに、ふと遠い異国から東京堂書店さんの中央レジを思い出しました。このお店でも、レジは入口すぐの一箇所のみです。お客さんたちも静かな雰囲気でした。
『BIBLIOTECAS』というポルトガルの書庫の写真集を買いました。英語対訳付き。


メトロの中にも本屋さんがあり、楽しいディスプレイで、けっこう売場面積が広くて、5ユーロ均一棚などがありました。やはり移動中に本を買うのね。


海岸の小さな町、ナザレに行った時の、町本屋さんはこんなゆったりとした雰囲気。


そして人が群がっているここは、ビーチの図書館の貸し出し窓口です。「BIBLIOTECA DE PRAIA ビーチの図書館」という記事を、「東京製本倶楽部」会報に寄稿しました。東京製本倶楽部ブログでももうすぐ読めるようになりますのでお楽しみに。


本の話ばっかりになってしまったので、もう少し旅っぽい写真を。エビのフリットとタルタルサラダ。おいしかったですよー。ポルトガルはエビ好きには天国です。


内陸のアレンテージョ地方に行き、小さな町に泊まったらポルトガル語オンリーになりました。片言やジェスチャーやgoogle翻訳を交えてでも、ポルトガル語でコミュニケーションするのは楽しかったです。その国の言葉をしゃべるのは、その国を尊重しているから。夕日がきれいでした。


お菓子もいろいろ試しました。カステラや、エッグタルト。カフェの店先で山積みになっていた大きなメレンゲが、サクッサクの最高のメレンゲでした。


スケッチもしました。最近は白黒のペン画です。そのうち何か豆本に使えたらいいな。 テージョ川


リスボンの坂道


コルク樫の樹


モンサラーシュの夕日


さて、ところで、楽しいことも多かったのですが、わざわざ遠いところまで行ったのにホテルで寝ていた時間もありました。暑すぎたこともありますが、実は豆本を始めるよりずっと前から、現代日本女性によくある病気で体にいまひとつなところがあって、それがここ数年症状が進んでいました。ブログに書くと、皆が心配しすぎるくらい心配してくれるだろうことがわかっていたし、私は内幕を見せるのが嫌なタイプで体調が悪いことがあるとは書きたくなかったので、このブログには楽しいことを書こうと決めていました。とはいえ体調管理が自分の努力だけではもはや難しい段階に来ました。順調なカルチャースクールを断ったのも、何となく不安感があって半年前からの外出予定確約に積極的になれず、もし今後迷惑をかけることになったらと考えてしまったのも一因だったかな。そういうわけで前から診察を受けていたのですが、この秋、思い切って根治療として手術をすることにしました。手術後しばらくは10kg以上重いものは持てないので当然製本作業はお休みして、集中力の回復も待って、復帰は来年、かな。三省堂のイベントの後、しばらくは、そうしたわけでお休みします。三省堂の出品に関しては、旅行で万一疲れても大丈夫なくらい、夏休み前にかなり作りためておいたので、問題なしです。旅行の後半では、たくさんシエスタしておいしいものも食べられたので、今は、むしろ休み明けで元気一杯です。同じ病の方の体験談を読むと、手術準備の薬治療のおかげで、かえって元気になる方もいるとか。元気に作って、会場へ毎日行くつもりです。むろん無理はしないで可能な範囲で。ワークショップもやりますので、確実にやりたい方はお店へ御予約下さい。毎日行くつもりではありますが、在廊予定は開店時から5時くらいまでで、翌日に備えて夕方早めに上がるつもり。合間にお昼休憩の時間もたっぷり取って楽しんでしまうかもなので、毎日行っているからといって必ずしも会えるとは限らないとは念頭に置いて下さいね。予約なしの方は会えたらラッキー。会えたら楽しいですね。気軽に遊びに来て下さい。手術はドキドキしますが今のままより良くなるはずだからがんばりますよ。