著者 赤井都 書 佐佐木實 印刷 三木弘志(弘陽) 制作・制函 赤井都 発行 言壺 発行日2008年 本1:10月, 本2:11月, 本3:12月 H25×W20×D3mm 函サイズH55×W75×D42mm 本1:12pp., 本2:13pp., 本3:巻物 原寸凸版印刷 メタルパーツ付 特装版は紙貼函入り・限定番号入り、著者・書家・印刷家のペン署名入り 特装版12000円,『第一の手紙』1600円,『第二の手紙』1800円,『第三の手紙』1800円
「僕」が「君」へ呼びかける秋のタイムマシンの物語三部作。赤井都のオリジナルストーリーを、書家・佐佐木實が実物大で書き、活版製版印刷家・三木弘志が凸版を取り印刷。手書き文字を活版インクの黒で贈ります。本文紙は中性紙・カーボンフリー。本についている革紐の色は2色、メタルパーツの色は4色、紙と文字の取り合わせは8種あり、必ずしも写真と同じではありません。どの組み合わせが当たるかは、お楽しみ。函に入った特装版と、一つずつの販売です。
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Letters Special Edition |
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2mm厚ボードを芯にした、丈夫な紙の貼箱。花形活字を連ねて金箔押し、角には空押し。窓の中のタイトルは、活字版印刷です(正楷書体6ポイント)。制函・赤井都。「宝箱」です。
函の中には、豆本3種の一揃いと、書家・佐佐木實による生手書き文字の限定番号カードが入っています。豆本の文字は、このカードと同じように、鉛筆で実物大で書かれたものを、凸版印刷しています。生原稿がわかる手書き文字。函の内側側面はコルク貼り、底と蓋裏はクッションの入った布貼りで、本を優しく保護します。
各本は個別販売の造りと同じですが、特装版だけ『第二の手紙』の裏面に、著者・書家・印刷家、三者のペン署名が連なっています。

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The First Letter |
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きらびき紙の封筒。葉の形のメタルパーツと革紐がついています。
巻かれた革紐をくるりとほどくと、中から小さな本が現れます。
豆本は天地25mmのドールハウスサイズ。紙から本へ成り立ちを思わせるあえてシンプルな造り。「僕」が「君」へ、呼びかけています。あの夏を覚えている? 覚えているなら、タイムマシンを探して、と。
奥付は明朝体6ポイントの活字組版を、清刷(きよずり)を取り、原寸の凸版で印刷しました。

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The Second Letter |
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本の大きさは縦25mm(ドールハウスサイズ)。キャラメルのような厚みが出ています。
タイトルが背についています。
革紐を後ろ表紙の切り込みから外し、頁を開きます。「君」はタイムマシンを探し続け、「僕」は「君」を待ち続けています。
本は展開すると一枚の紙になる折本です。

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『1000 Artists' Books』掲載作品
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The Third Letter |
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発行日が一月ずつ進み、12月。三番目の手紙は、巻物の形。
メタルリングを下から外します。リングはチェーンで紙と結びついています。これも、伸ばせば一枚の紙になる本です。読む前と読んだ後に手間がかかるのは、儀式めいていて、「アナログレコードのよう」。
『第一の手紙』、『第二の手紙』、『第三の手紙』それぞれでも独立していますが、一続きのものとして読むと、「僕」と「君」との関係の展開が完結します。
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制作風景

印刷風景(活版製版印刷家・三木弘志)
アクリルボックスのパッケージ。

最初は化粧箱のパッケージ。化粧箱は印刷所に眠っていた、ふるもの。
この豆本の仕様について
紙は中性紙で長期保存でも変質しません。
将来的には本体のハトメ裏から錆びてくると考えられます。そうした時間の経過も含めてお楽しみ下さい。
作品履歴
2008/5/「活版凸凹フェスタ」で豆本を展示していて、書家の佐佐木さんと出会う。ポートフォリオを見る。
2008/7/ コラボを進める。
2007/9/ まだ残暑の残る日、二人で朝から「弘陽」で刷り出し立会い。三木さんが一日かかって印刷。
2007/10/ 「豆本フェスタ」「恵文社一乗寺店」「かげろう文庫」「タコシェ」「茶房高円寺書林」で販売開始。フェスタ前に予約にて一番函を販売。フェスタには特装版6函納品、完売。
2010/12 パッケージ変更
2014/4 『手紙』特別セット、通販にて完売。
オリジナルテキストの内容、形、小ささなどに好評をいただいています。
NHKのニュース番組で紹介されたことがあります。
『第二の手紙』は『散歩の達人』(2010年1月号、本屋特集)の表紙にもなりました。
『第三の手紙』は2012年6月にアメリカで発売になった『1000 Artists' Books』で紹介され、裏表紙にも掲載されています。
2008/10/22(水)11:05- NHK「こんにちはいっと6けん」とっておきTokyo便「『豆本』が面白い!」で作品紹介、インタビュー放映されました。レポーターさんを自宅にお迎えするところから始まり、『手紙』制作作業のようす。『手紙』『寒中見舞』『雲捕獲記録』の作品、MBS賞状などが美しく映りました。

『散歩の達人』2010年1月号の表紙を飾りました!

『1000 Artists' Books』(Sandra Salamony with Peter and Donna Thomas, 2012 by Quarry Books)の中に掲載され、表紙を飾りました!
『手紙』に寄せられたご感想の一部です
石川さんより![]()
『手紙』シリーズは、文字の配置や余白にまで心が綴られているようで、切なくなりました。平安時代の恋文みたいですね。赤井さんは意識されてましたか?手紙から始まる恋愛なんて、信じられない時代ですが、この手紙で実感がわきました。
(2009.12.11)
