手のひらに乗るくらいの小さな本の歴史は、書き言葉と同じくらい古く、各民族がそれぞれ、その時代の製本様式で小さな本を作ってきました。「本」と言われてどんな形をイメージしますか?
こちらをご覧下さい。
「こんな豆本を作って売ってほしい」という出版のリクエストでしたら、どう実現するかはわかりませんが、言ったものがちとして、いつでもご希望を囁いて下さい。
「こんな豆本を私のために作ってほしい」というご要望は、自費出版の豪華版のミニ版として30万円くらいのご予算をお考え下さい。
オーダーメイド製本・修理と保存・改装を、ご要望をお聞きして製本家として提案するところから、書籍設計・材料費・印刷代・手製本まで含めて、トータルに制作させていただきます。これまでのノウハウを、あなたの新しい本のために役立てられ、関わらせていただければ嬉しく存じます。文芸書サイズくらいの大きさの本まで作ることができます。
印刷のない場合、素材をご提供いただける場合などは、少しお安くなります。
メール、お電話、お手紙などでお気軽にお問合せ下さい。
・そんなに手間暇かけて作ったものを売るのは惜しくないんですか?
複数コピーを作っているので、自分用には1コピーがあれば充分です。この物語を、一人でも多くの人に目でも指先でも味わってもらいたい。それが制作の動機です。所有した人が時間をかけて読み解いてゆける世界の構築を心がけています。私の制作意図はありますが、読者の手に渡った時にはその方の物として、好きなように味わってほしいと思います。
・でも、愛情こもってますよね?
私自身は、自分がそれほど愛情こめて本を作っているとは思っていません。まるで我が子のように野菜や家畜を育てている生産者に比べたら、私はよっぽどドライに物づくりをしていると思っています。こめているように見える愛情は、作り手として当然の部分ではないでしょうか。
・限られた部数しか作っていないのに、私が、これを買わせてもらっていいんですか? 私が買ったらなくなっちゃう…。
全くご遠慮なく。せっかく作った物ですので、自分の手元にあっても仕方ない。出会った方に、小さな手作りの本を、迎え入れてもらえれば嬉しいです。
・建築出身ということですが、どういうところに、建築の勉強が現れていると思いますか?
物語と書物の関係は、建築と街にもたとえられる関係です。自分で作業していて、ああ、あれは同じだな、と思うのは以下のようなことです。
小さいパーツを組み立てて、大きい全体にすること。
直角を出すこと。直角にさらに直角を出す、そんな立体であること。
一人では建物は作れなくて、専門家が協力すること。素材のメーカー、設計、施工、など。
基本一つの要求に対応して、一つのものを専用に作ること。それを自分以外の人のために作ること。
本も、建築も、総合芸術のジャンルに属すこと。
2021年8月まで、paypalショッピングカートを使っていました。
2021年8月22日以降は、STORESで販売しています。本という性質上、返品は御受けできません。万一の場合の修理は承ることができます。
◆◆通販後にアンケートを実施しました。
いただいたご意見より(2012〜2014年まとめ)
● 作品の実物は、ウェブサイトで見たものとイメージは同じでしたか? →同じ、または、手触りや写真で見ていない角度があるのでそれ以上。
● 作品の内容は、期待していたようなものでしたか? →はい、または、期待以上。
● 言壺作品の値段は高い/適正/安い? →購入者からの意見は、適正、または、安い。
ご意見くださった皆様、どうもありがとうございました。
本で一番大事なのは、中身。
言壺は「読める本」を作ります。
私は小説を書き、建築を学び、製本の世界へ入ったというバックグラウンドを持ちます。本は読むために、パーツを立体的に組み立て、機能美の物として作るという考えです。
「読める本」ということを、次の4つの側面で考えています。
1)中身が、読ませる。おもしろい。そばに置いておきたい。何度も読みたい。
2)中身と本の造形が、合っている。本を見た時から物語が始まり、手に取りたい、開きたい、読みたいと、本があなたに思わせる。紙の本ならでは。
3)本がちゃんと閉じ開きできる。たとえ豆本であっても、のどまできちんと開き、何度読んでも壊れずに、また元どおりに閉じられる。
4)こうして何度も読むためには、耐久性が必要なので、しなやかな薄さであっても必要な強度を出し、時間で劣化しにくい素材や印刷を用いる。こうすることで、人と本との関係は、時間を経て熟成されていく。
手を放しても180度開いている、糸かがり中綴じの文芸書サイズの本(『凪のゆくえ』上製本)
糸で中綴じした豆本は180度開くが、ページが軽いので上製本は手を添えていなければ閉じてくる。豆本でも余白のある組版をする。紙が違うと同じ組版でも違う印象を受ける。(『MAHO NIKKI』)
100円の豆本がちゃぽんの組版。(『海潮音』)
折本の組版例。(「中原中也文学カプセル」)
その本によって、さまざまな技法を駆使する時がある。薄い雁皮紙の文字部分と挿画部分を、ゆがまないように板に水貼りして、糊で貼り合わせた。(『一千一秒物語』)
革のモザイク「インレイ」という技法は、複数の革を埋め込んで一体化させる。厚みの差をなくして表面を平らに仕上げる。(『一千一秒物語』)
革の金箔押し。あらかじめくぼませた線へ、金を入れているところ。(『一千一秒物語』)
天のパステル染めと金つけ。これは伝統的な金つけよりも、金ごしに色が見えるアートな効果を狙った。(『不思議の国のアリス』特装版)
プレスが活躍することもある。(『孤独』)
イラストを自分で描き、それを元に、ドライポイントの版を作ることもある。(『孤独』)
小さなパーツの革の、縁をすいて、厚み0にする「ゼロ漉」を行う。仕上がった時の感触が良い。(『孤独』)
本によっては、自分で組版をしてテキンで印刷することもある。(『ひみつ』)
適当な紙がない時には、紙を色染めして、イメージどおりの紙を手に入れる。(『雨ニモ負ケズ』ケース)
たくさん作る時、10冊くらいを一度に作ることもある。(『雨ニモ負ケズ』ハードカバー)
本の前小口の化粧裁ちから、ボール紙の裁断まですべて、カッターと定規で、手で行っている。(『雨ニモ負ケズ』ハードカバー)
函は、組み上げてから、やすりかけして整え、合わせ目に和紙を貼り、和紙の端をやすりかけする。(『雨ニモ負ケズ』特装版)
針と糸で、麻を背に入れてかがる「本かがり」。(『不思議の国のアリス』特装版)
ハードカバーをつけたら、板の間に挟んで一晩プレスしながら乾かす。時間がしてくれる仕事がある。(『雨ニモ負ケズ』ハードカバー)
「読める本」「触れたい本」「持っていたい本」「見たこともないような、でもいつか夢で見たかもしれない本」。日常生活をひそかに豊かにしてくれる本。そのために、本としてページをめくる感触や、身近に置いておきたくなるような内容、内容と合った装丁、保存可能な製本、所有していたい物量感の実現、ここにしかない本としての創造性に制作の主眼を置いています。
これは100円のものでも、一万円のものでも、変わることのない言壺のこだわりです。
テキストの内容に合った本の形、読みやすく開きやすい本、何度見ても見飽きない本をめざして、素材選びや製本方式の選択、素材への理解などを大事にしています。今の時代に、紙の本を作る意義は、手でしか作れないものを作るからこそと考えます。そして手製本数千年の歴史の中で自分が作る意義は、これまでに作られたことのない本を作るオリジナリティにあると思います。
本の大きさ(小ささ)は、テキストに合わせて、テキストを効果的に見せられるように考えます。本の内容から、豆本に自ずとなるのであって、かわいくなるようにと豆本を作っているわけではありません。ページや紙の感触が、いかにも本らしくもあり、一方で、これが本? と驚かれる小さな本、変わった形の本。変わった形は、奇をてらっているわけではなく、物語の内容から導き出された装丁であり、物語の表現の一つです。
本とは、情報を伝えるもの。本が時代を超えれば、文化を伝えるものとなる。そうした文化の器である本が、小さい。たったそれだけの仕掛けで、豆本は、それを見る人間を、勝手に可愛いと微笑ませたり、愛着などの気持ちに誘ったり、一つの世界を掌に収めているような満足感を感じさせたりもします。
小さいので、本は軽い。素材の軽さは、制作の際、形に大きな自由を与えます。
本に作りたい文章を練り、言葉を引き立てる紙を選び、版面を計算して面付けをし、印刷し、折丁を作り、48時間プレスなどを経て、糸かがりの技法を駆使して綴じる。紙の目を合わせ、ノリづけして適切な重さで一晩プレスする。表紙の角をきれいに仕上げる。一つ一つの選択と判断、手での実現、そして「時間がしてくれる仕事」、それらの積み重ねによって、本ができていきます。
一般に、糸で中綴じした手製本は、180度開き、機械製本よりも丈夫です。言壺の本も、小さくても手製本の一員として、これを目指しています。紙が堅くて開かない本や、開くのに力の必要な本、180度開かない本は、それがデザイン意図ではないのなら小さな読書の妨げと考えます。言壺は繊細さを強調した見かけの豆本を好んで作っていますが、大人がご自分の持ち物として、毎日閉じ開きして愛玩しても大丈夫な強度を備えるようにと計画しています。
読んでもらってこその、本と思っています。
手作りだからこそ実現できる、ここにしかない本を目指しています。。
文章から書き起こした作者自らによる製本だからこそ、内容の一部ともなる装丁が可能です。本を目にした時から、あなたと本との間で、既に物語は始まっています。
鞄や万年筆のように、人前で使う道具ではなく、プライベートな時間にそっと物語性を添える、手作りの小さな本。あなたの時間と空間の中に置いて下さい。
小さな紙ものである豆本は華奢な物です。小さな紙のパーツは極端に大きな負荷には耐えられません。たとえばガラスや陶器を無理に扱えば壊れるのと同じようなことですので、お取り扱いには充分ご注意下さい。
本の開き方がわからない時に、無理をしないで下さい。『第二の手紙』は、鍵をひっぱるのではなく、裏の切り込みから革バンドを外して開けて下さい。
また、豆本のスリップケースは、ケースの角を持ち、もう片方の手を本が出てくる所に受けてから、スパイスを振るくらいの力でケースを振って下さい。本が出てきます。ケースのひらを掴んでいると、本は出し入れできません。
夫婦函は、函を二枚貝にたとえると、貝の蝶番をずらすようにすると簡単に開きます。
万一壊れても、全く元どおりにはならなくても直すことができます。パーツを保存してお気軽にご相談下さい。
大事にしたいから、と見るのを我慢して、しまいこまなくても大丈夫です。日本のような湿潤な気候において、本を清潔な素手で閉じ開きしていただくのは本の長生きのためによいことです。
言壺では、プロの活版印刷(例『MAHO NIKKI』)・言壺のアマチュア活版印刷(例『Asterisk』)・オフセット印刷(例『凪のゆくえ』)・レーザープリンタ印刷(例『中原中也文学カプセル』)など、いくつかの印刷技法による手作り本・手製本豆本・紙製品を販売しています。
本の価格は、原価計算をして決めています。ただし、制作にかけた時間を単純に時給で足してはいませんので、ページ数に応じた印刷費と材料費の影響が大きく出ていて、製本・製函にかけた手間や時間に比例した価格とは必ずしもなっていないことがあります。お手に取りやすいようにと願いますが、作家としてどうしてもかけたい手間は譲れないためです。一方で、自分が満足できない価格はつけません。それぞれに個性のある本の中から、お気に入りを見つけていただければ幸いです。
本としての機能は、本の修理を学んだ立場から言えば、たとえ小口の切りそろえがバラバラでも、綴じがしっかりしていて中が読めれば、本として成り立っています。むしろ紙や花布が硬くて開かない本のほうが、問題ありになります。
また、精密な製本工芸ルリユールを学んだ身でわかったのは、実は、商業的な機械で行うよりも、小さな道具を手で使って行うほうが精度の出る作業が多いです。ただし、仕事の質は値段次第です。ルリユールの本は一般に一冊数十万円します。また、人の手と機械とは、異なるテイストに仕上がります。
数十もの工程を精密に行いながらも、印刷面を手で合わせた紙の端を、わざと残すことがあります。ルリユール(西洋の伝統的手製本)の用語でテモアン(フランス語で「証拠」という意味)を残すと言います。あまりばさばさでもいけないので、エバルバージュ(「あごひげを整える」)作業で適度に手作業の証拠を残します。0.03mmくらいのずれが生まれ、手で行った味わいが感じられます。言壺も、機械でもできることを手でするのではなく、手でしか行えない仕事を、したいと思っています。
また、手作りした本は、厳密には一冊ずつ異なります。本の印刷は一枚ずつ微妙に異なりますし、製本の段階でも全てにおいて微細な差ができます。本の個体による微細な差は、本のコンセプトを変えてしまうようなものでなければ、個体差と考えています。個体差を、むしろ一点ものの個性として、一冊ずつを見て全体を整えて手で作っています。手の仕事による結果を、味わいや心地よさと感じられそうなら、言壺作品をお勧めいたします。
一折ずつカッター手切りで化粧裁ちしてからかがった天小口(『凪のゆくえ』上製本)。一折ずつの紙束感が筋っぽく出てくる。
ペーパーナイフでカットした天小口、かがり後にカッター手切りで化粧裁ちした前小口(『MAHO NIKKI』)。天は粉をかけたよう、前はすっぱりと潔く滑らかな断面。
和紙を手で揃えた小口(『Rainbow』)。一枚ずつがふんわり重なる。
出版物として、しばらくは販売し続けられる数を制作しています。
というのも、版元の立場から見れば、再版しないのなら完売イコール絶版を意味しますので、雑貨のように、発売即売り切れ万歳という感覚と少し違います。むしろそれは制作数が少なかったのではないかと考えます。著者としては一部でも多く流布したい考えです。
本がちゃんと売り物としてあって、あなたの物になる時を、お待ちしています。
材料調達などの面から、限定品の性格を持つ本が多く、完売した場合、再版はほとんどの場合できません。あるうちにどうぞお求め下さい。
「いつか買おう」と思っている方へ…… どうせいつか買うのなら、今買ったほうがいいです。今買ったら、今からずっと楽しめます。
原稿を、自宅のレーザープリンタでプリントして、活版印刷所に持っていって「こんなふうに組んで下さい」とお願いしたら、「これはレーザープリント? すごくきれいにプリントできてる。このままでも充分きれいだから、これでもいいんじゃない」と言われたことがあります。「いえ、でもこの本の場合は活版がいいと思うから」そのわけは…
・表裏の刷り位置の精度が出る
・和紙や厚紙など、通常プリンタに通らない紙に印刷できる
・版画と同じで、刷ったものが少しずつ味わいの異なる一点ものになる
・印刷物自体のアート性が高い(自然なインクたまりなど)
・その味わいと、手作りの本の味わいとが、合う
・印刷インキの保存性が良く(耐水など)、長く愛蔵する書物に向いている
・活版印刷術は使われないと廃れてしまう。使って残そう活版印刷!
活版は、活字版印刷の略。また凸版印刷の一部も活版印刷と言われます。
【1】活版印刷では、印刷に使う版をまず作ります。これを「製版」と言います。
製版の種類
(1)活字を一本ずつ並べた「活版製版」
活字は活字店が鉛合金で鋳造していて、一本ずつ買うことができます。
文字がない部分は「インテル」や「クワタ」で埋める必要があります。
活字の主原料は鉛。取扱いには注意が必要です。また、活字店によって母型が違い、一見同じような明朝体であっても字形が違うので、混ぜないようにします。
(2)樹脂や亜鉛で作った「凸版」
活字にない模様や、活字にない大きさの文字などは凸版を取ります。
どんな印刷をしたいかによって、達人は活字版、樹脂版・亜鉛版を使い分けるようです。もっと達人になると何でも良いようです。
【2】作った版を印刷機に組み付け、インキを上から塗ると、凸の部分にだけインキが載ります。ここに紙を押し付け、インキを写し取ります。木版画と同じ原理です。
印刷機の種類
版の大きさや、かけたい圧力の強さなどによって、印刷機に向き不向きがあります。印刷所によって所有している印刷機が異なり、それぞれに得意分野があります。
(1)テキン
テキンは俗称。平圧式印刷機の一つ。円盤の部分にインキを盛り、版と紙はその下の蝶番部分にセットします。紙は印刷のたびに一枚ずつ手差しします。輸入機や、それを真似て作った和製の機械などで普及しています。名刺など小さいものの印刷はこれで。個人所有可能な小ささで、「プライベートプレス」はだいたいこのタイプを持っています。私も一台持っています。
(2)平圧式印刷機
版画などでおなじみのプレス機です。ハンドルで締め付けるので、平圧式でもテキンよりも強い圧力がかけられ、より大きな版の印刷が可能です。
(3)円圧式印刷機
平圧式よりも、強い圧力で印刷が可能。非常に大きな版面はこれでないと無理。かつて書物や新聞はこうした円圧式機械で印刷されていました。大きなドラムが紙を吸い込んで、一気に印刷が上がります。
【3】多色刷りの場合
何色か色を重ねて、多色刷りをする場合は、色の数
だけ【1】【2】を繰り返します。
つまり、二色刷りは二倍、三色刷りは三倍の手間が一枚の紙面にかかります。
【2020年以後】アトリエに100年以上昔のテキンを置いています。機械油数滴で元気に動いてくれています。
【2020年以前】玄関にテキンを置いています。日本製の中古機で、私が四代目の持ち主のようです。元は種屋さんが種袋を刷るために使われていました。種屋さんがMacを買ったので、和本屋さんが譲り受けました。和本屋さんが小さい家に引っ越すので、私が譲ってもらいました。付属品のスダレケースには「昭和十年」と墨文字が。
アダナと同じ、プラテン式活版印刷機、通称「テキン」です。むろん自動紙送り機なんてついていないので、紙は一枚ずつ手差しです。左手でハンドルを引いて、一枚ずつガチャンコ刷ります。機械は40kgあるので畳に上げられず、玄関のタタキに置いています。使用時には周囲を汚さないよう、適当に布を張り巡らしてインクこぼれをガードしています。
組版は「積み木と一緒」。文字のない空白には、字間を埋める「クワタ」や行間を埋める「インテル」がぴっちり入っています。この組版を印刷機に取り付けるためには、枠(チェース)に入れ、版のチェースの隙間は木片など(金属で埋める印刷家もいます)で埋めて、金具で締めます。刷り位置の調整や、刷りむら取りなどに時間がかかることがあります。
実際に印刷しているようすです。(モデルは印刷実験につきあってくれている「山猫や」さん)
1-印刷する紙を一枚差し込み…
2-左手でハンドルを引くと、紙と、インクのついた組版がくっつきます。同時にローラーがインクのついた円盤にのっかります。
3-手を放すと、インクのついたローラーは組版の上を通って止まります。印刷された紙を取り出します。これで一枚刷れました。もう一枚刷るためには、1に戻って繰り返します。
こうした大変な手間をかけるわけですが、仕上がりはやっぱり、すばらしいものがあります。一枚ずつが一点ものになりますし、インキの紙への乗りは美しい。インキの耐久性・耐水性などの機能性からいえば、和紙に活版印刷したものは1000年以上もちます。
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