2017年3月16日

豆本が買えるお店はこちらです

 私の豆本は、全てが手作りで、たくさん作れるわけではないので、限られた書店さんにだけ置かせてもらっています。ホームページでも作品写真を掲載していますが、豆本実物は質感があり、サイズも手の中で本当にこの大きさの本なんだ、と実感していただけるので、実物に勝るものなし。ページのめくり感や展開など、写真では説明しきれないところは多いです。立体ですから。やはり現物を見ていただくと私が作っている豆本がなんなのか一番伝わると思います。神保町すずらん通りの東京堂書店に納品しました。委託一覧はこちら


 ぶらりとお立ち寄りいただいて、実物を見てみて、もし気に入ったらその出会いをどうぞ御大切に。
 『雨ニモ負ケズ』ハードカバー製本のようすはこんなふうに、コツコツとやっていました。1月末頃から撮りためた写真です。この間に、たくさん遊びもしてました。充実の時間でした。







2017年2月28日

革装の洋古書と暮らす3

に提案をするまでに二週間くらい。オイルや薬品を取り寄せるのに10日くらい。自分の本で試してみて、観察。そしてついにLe Petit Parisienでの本の保全です。
 ここの本の革表紙が傷んでいる原因は、一番に乾燥だろう。オーナーさんの意向としては、本はできるだけ現状の形で読みたい方針。ということは、傷んだ革を元に戻す方法はないので、予防しようと考えました。傷みがひどい数冊の本には今は手をつけず、まずは今大丈夫そうに見える大多数の全体を予防することを目的にして作業しました。

 革が表紙に使われた本をピックアップして集めました。それを、HPCを塗るもの、塗らないものに仕分けしました。粉が出るほど傷んだ革には、HPC(ヒドロキシ・プロピル・セルロース)のアルコール溶液を塗りました。セルロースが革の間に浸透して、革を強くしてくれます。どの本に塗ったか、後でわかるように、メモを取ってあります。ここの本は、すばらしいことに、既にオーナーさんの手で蔵書リストが作られているので、そのリストに、保全の記録を記入しておいてもらいます。


 その後、全部の本の革部分に、本の革用に定評のある良質の保革油を塗りました。イギリス製です。油の浸透に一日待ちます。

 翌日、再び行って、空ぶきをして余分なオイルを取りました。そして、アクリルポリマーのコーティング。空ぶき。これで、この状態で時間を止めてくれると期待してます。


 私の特殊なスキルが、思いがけず実践で役立って、社会貢献できました。中野の個展でお客様から「こんな所があるから、行ってみて」とショップカードをいただいて、足を運んでみて、本棚に惹かれてスケッチを始めた、この書斎。古本屋さんの本棚と違って、一個人の本棚というところが、佇まいに惹かれた理由かと思います。スケッチに通ううちに、触れた本の背表紙が壊れました。驚いてよく見れば、あっちもこっちも、傷んでいた。その時にぽろりと背表紙が壊れた本も、これでついにまた読める形になりました。何度も通ってわかったけれど、曳舟で人が集まる場所になっていて、おもしろい空間でした。その空間の背景にある本棚は、雰囲気や話題の要です。本にはこんな利用方法があるんだなと感じました。今後、ものによって、和紙修理が必要な本がありそうです。温度湿度は前から見ていただいています。夏に向けての紫外線対策をお願いして、ひとまず私の手作業は終了です。

2017年2月21日

フランス装の豆本を作りました

日曜午後は、朝日カルチャーセンター千葉で、『雨ニモ負ケズ』の豆本を皆で作りました。楽しんで手を動かして、すてきな豆本ができました。本の作り方も同時に学んだので、これからご自分の本を作っていく楽しみもできました。ありがとうございました。私は、人を喜ばせるのが仕事なんだなと感じました。
製本と印刷の工程は、動画でご覧いただけます。
同じ印刷でハードカバーに仕立てた豆本は、東京堂書店神保町店と、三省堂書店池袋店いちのいちで販売しています。

2017年2月18日

紹介されました

コミュニティー・ペーパー「行徳新聞」(第1886号)「いちかわ新聞」(2017/2/17 No.670)の「顔 ひと」欄に掲載されました。このぺーパーは市川行徳エリアで無料ポスティングなどされています。ありがとうございました! 記事には、どうして小さな本を作ってるの?など、バックグラウンドの内容をしっかり入れていただきました。いろんな世代の方が読むので、そこがきっとまず知りたいところですよね。小さな本への夢がふくらみます。「ワクワクが止まらない 豆本の世界へようこそ」
行徳新聞"

2017年2月13日

革装の洋古書と暮らす2

 目黒区民ギャラリーでの第8回東京製本倶楽部展は無事に会期終了しました。たくさんの方においでいただき、ありがとうございました。明日から京都で始まります。
 そして私と一緒に『雨ニモ負ケズ』豆本が作れる、千葉のワークショップは16日木曜まで受付予定です。この機会をお見逃しなく。

 さて、粉が出るほど傷んだ革を補修するため、HPC(ヒドロキシ・プロピル・セルロース)を薬局で取り寄せ購入し、一日かけてエタノールに溶かして、塗布しました。私の所有本で、既に他の部分も傷んだり、いろいろある本に、練習台になってもらいました。結果、塗ったことでとても良くなったことを実感しました。セルロースの薄い皮膜ができて、強くなったかんじ。粉ももう出ません。こんなに変わるとは!


 さてHPCが乾いたので、他の本も一緒に、SC6000を塗りました。アクリルポリマーのコーティング剤で、空気中の窒素や酸素の影響を受けにくくなるので、革が長持ちします。うちの本棚だと、3年で革表紙が何もしなくても勝手に傷んでしまったので、これは必要だろうと思いました。SC6000はNYからの通販もできますが、田村書店の2階で手軽に買いました。空ぶきして、これで、自分の本のお手入れはひととおり終了しました。これで練習が済んだので、このあと、人様の御蔵書をお手入れさせていただく予定です。



 そして、読書。ポショワールの挿絵が入った仮綴じ本『青い鳥』を読み始めました。買ったすぐの夏は、結局忙しくて読めなくて、今。でもその間にフランス語力が上がっていたみたいで、対訳本を傍らに置いたら、辞書を引く必要もあまりなく、意味がわかります。子供のせりふ中心ですから簡単です。楽しいです。お金持ちの子供を見つめる視線が身につまされます。読書スタイルは、手袋をして、そして本は120度に開く書見台に置いています。仮綴じ本は糸が細いので、しっかり読書したら切れそうなので、120度までが安全かと。

2017年2月6日

第8回東京製本倶楽部国際製本展「吾輩は猫である」

豆本個展
会 期 2017年2月8日(水)-2月12日(日)10:00-18:00(12日16:00まで)
会 場 目黒区美術館 区民ギャラリー
豆本個展
会 期 2017年2月14日(火)-2月19日(日)11:00-18:00(14日13:00から、19日17:00まで)
会 場 京都市国際交流会館 姉妹都市コーナー展示室

  私の作品は『航海記』特装版と『雨ニモ負ケズ』特装版の2点の展示のみで、販売はありません。会期中、製本ワークショップやギャラリートークなどが予定されています。詳細は主催 東京製本倶楽部ホームページをご覧ください。
私は2/9木・2/10金、10-14時に会場にいます。

2017年2月2日

豆本の一回講座をやります

皆で同じものを作ります。平らな紙が自分の手の中で本になっていくおもしろさを味わって下さい。印刷した本文も表紙も活版印刷で、本物を使用するぜいたくな製本体験にもなります。

2017/2/19(日) 13:00-15:00 朝日カルチャーセンター千葉
宮沢賢治の『雨ニモ負ケズ』フランス装を作りましょう。
公開講座 はじめての豆本 詳細・お申込みはこちら
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制作風景
イベント
豆本ワークショップ
書籍の修理と保存













































































































































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