Jul 09, 2024
文庫本の革表紙ハードカバーへの改装
小さな本の勉強会で、今回、参加者さんが見つけてきた課題は、文庫本の革表紙ハードカバーへの改装。私の意見で「余白が狭い組版は、その表紙がついた時に似合わないよ」
参加者さんは少し前の時代の翻訳物詩集を選ばれたので、それは綺麗。
また私の意見で「糊綴じのメモパッドと変わらない作りのテキストブロックに、革表紙を貼り付けるのは、似合わないよ」
文庫本の糊綴じを外して、薄い和紙で補強しつつ折丁にし、糸で綴じ直されたのでそれも綺麗。
革も「こんなものが本向き」「モザイクをするなら同時に漉いてもらう」と彼女に教えたら、自分で見つけて買ってこられました。
「さらに革の縁は手で漉いて」という革漉きも、「ボール紙の縁のやすりかけ」も、宿題で進められました。 参加者さんは、宿題を挟みつつの3回くらいで、表紙貼りまでいきました。ここまで、参加者さんの初めての革表紙は良くできました。


本を机に置いて手を離しても開いているので、ペーパーバックとは別物の本に生まれ変われりました。手に取ると革のしっとりつるりとした手触りが心地よいです。
これから秋に向けて、モザイクをしての表紙装飾の完成を見られるのが楽しみです。

私たちは参考作品も見ました。図書館でワークショップをした時に、良い製本作品を見て触れて作るのはとても大切なことだなと改めて思ったので、時間内で参考作品を積極的に見ます。
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