2008年6月24日

「Gallery shop ノラや」でお求めいただけます

 高円寺は「Gallery shop ノラや」に『寒中見舞』を納品しました! 他にお店には、通販でも残りわずかとなっている活版豆本『雲捕獲記録』と、金箔押しを施した『海潮音』豪華版が置いてあります。『寒中見舞』の刷りページも入れましたので、ページの重ねの仕組みがおわかりいただけると思います。近日中に、活版便箋と宛名シールも納品される予定です。ぜひ高円寺ノラやへお立ち寄り下さい。
 お待ちかねの「本の手帳」特別限定版も、もうすぐ校了です。
greetings from here
 さて、仕事場を半日抜け出して、山崎曜さんの展示「抜本的」に行ってきました。『手で作る本』の続編『もっと自由に! 手で作る本と箱』の未綴じ本を入手。前の本はクールだと思いましたが、今度の本は、もっとポップなかんじです。
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 未綴じは、作るまで読めないので、前の本に載っていたやり方で綴じることにしました。かがり台が必要なくて早くできて開きがよいといえば… 最近凝っているロングステッチ製本(『豆本十二ヵ月』はこの綴じです)。革を使うと『豆本十二ヵ月』と同じになってしまうので、布で、縁のしまつをしなくていいといえば… フェルト。展示で見たふかふかした布類のことも、頭に残っていたのかもしれません。天だけ、化粧断ちをせず、未綴じ本だったのよこれ的アピールをしてみました。
 しかし、豆本だと何をどうやってもかわいくなりますが、大きな本で創作するのは難しいと思いました。本文もぴかぴかした量産紙の質感ですし。後から思えば、わざと厚めの紙で裏打ちした好きな布を使ったほうがスマートだったなあと。
 ただ、この綴じのいいところは、背を糊で固めないので、表紙が汚れたり飽きたりしたら、すぐに表紙を取り替えられること。そのうち、北欧系の大きな柄布を買ってきてかがり直すかも。
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 綴じで要注意なのが、最後の折丁が4ページなこと。折丁は必ず二枚以上重なった紙を使わなければならないということは知っていましたが、豆本だと大丈夫だったので、途中に白い紙が出てくるのはうざったいなあとそのままかがってしまったら、本文、少し切りました。やっぱりそのうちかがり直し?
book
 山崎曜さんのホームページは、7月1日に新規オープンするそうです。

2008年6月18日

New minibook "Greetings from Here"

 できてきました。表紙は、藍と松煙による染め和紙。二つと同じ表紙はありません。本文の中に貼り込んだ雪の結晶の、和紙数枚分の厚みのために本の真ん中部分が微妙に膨らんでいます(1mmもない話ですが)。そのために、綴じ糸を強く引くと小口側が開いてしまうので、糸をあまり強く引かないようにしています。
magazine
 並装版は、たとうがつきます。杉皮紙の白っぽいのと茶色い繊維の多いの二種と、内側に紺の雁皮紙を組み合わせています。
magazine
 たとうの印刷では、杉皮紙の中に漉きこまれた堅い木のかけらに、たまたま活字がぶちあたって、途中から「r」の文字が欠けてしまいました。急遽、紙を買ってきてすぐ刷り直してもらいました。1/3ぐらい紙が無駄になってしまいましたが、印刷しているその場で気づいたのでよかったです。
greetings from here
 『寒中見舞 Greetings from Here』は、あと一週間のうちに、ショッピングカートに入れますので、もう少しお待ちください。作るだけで今は手一杯でへろへろです。材料費・印刷費が今回はかなりあり、並装は15,000円です。同じ印刷所の、オリジナル便箋(320円・10枚5色入)と、宛名シール(150円・6枚入)を一緒にショッピングカートに入れる予定です。「活版印刷の実物を手にしたい」「活版印刷のステーショナリーを使ってみたい」という方に、ぜひ!
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 『寒中見舞』の進行がずれこんだため、涙の同時進行にならざるを得なくなっていますが、『豆本十二ヵ月』もちゃくちゃくとやっています。一昨日は貼りこみタイトルの金箔押しをしていて、腕が筋肉痛になりました。革相手は力が要りました。活字を熱しすぎて派手に溶かしてしまったので、また活字を買いに東銀座へ行かなくちゃ…。
greetings from here

2008年6月13日

BOAO紹介と、Greetings from Here -binding3

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 また制作にはまっていて、こちらでのご案内が遅くなりました。今月7日発売マガジンハウス「BOAO」p.157「今月の実物大」に『T-DOLL』と『雲捕獲記録』ふわふわが紹介されています。ぜひご覧下さい!
 『寒中見舞 Greetings from Here』は、ようやく表紙がついてきましたよ。目打ちを使う作業は、うるさいので、昼間にやっておいて、夜に絹糸で綴じてゆきます。
greetings from here -binding
 表紙をつける時、4つの角を落とします。紙の切れ端も、立派な楮ですごくしっかりしています。この半年「ルリユール工房」へ毎週通って製本を習っているというのに、今度のコンペ作は、和本なので、ルリユールで習ったことはぜんぜん使いません。和本は、「田中栞一日製本教室」で習い、そのままだとむろん忘れるので『古典籍の装丁と造本』という本を参照し、一日製本教室で自分が作った本と見比べて記憶を新たにしてやっています。豆本で、ふつうの本と違って、どこが難しいかといえば、押さえる所が小さいことです。
greetings from here -binding

2008年6月7日

「ひと」欄紹介~「寒中見舞Greetings from Here」制作

newspaper
 いろいろあって、こちらでの紹介が遅くなりました。5月29日に、しんぶん赤旗の「ひと」欄に紹介されました! ノラやで、「寒中見舞」特装版を手にしたショットです。(「寒中見舞」はノラやにまだ納品していません。このブログでご存知のとおり作っている最中ですから。)
greetings from here -cover material of regular edition
 さて、制作は、ショックなことが判明しました。1ページだけ、10枚たりないです。ちょうどそのことがわかる前日、印刷所から電話があって「組版壊しちゃっていいですか」「どうぞどうぞ」という会話をしたばかり。翌朝電話したら、むろん壊しちゃってました。これは何の法則でしょうか。三木さんは優しいので、もう一度組み版をしてくれるとすぐ言ってくれました…。でも、同じに位置あわせできるとは限らないし、季節も違うのでインクののりも同じとも限らないそうです…。
 もうすぐ出す「本の手帳」特別付録限定版「豆本十二カ月」の進行や、豆本フェスタの計画やらで田中さんと電話、その際にそのことを言うと、「そうして異装版が生まれるのね~」と。なるほど、こうして生まれるのだ。
 ショックはともかく印刷所へ行くために、たとうの用紙も準備。特装の箱は、杉皮紙のごついほう2種を使っていますが、並装のたとうは、杉皮紙のやさしいほう2種でいきます。
greetings from here -cover material of regular edition

2008年6月5日

寒中見舞 Greetings from Here -binding2

 前回机よりもだいぶん片付いたでしょう。幸い、ここ数日は集中して作業が進みました。半分くらいの冊数の仮綴が終了。綴じる前と、綴じた後、ページを確認しています。紙が薄いので、二枚同じページがくっついているということがままあります。この本は、手紙のように読んでほしくてわざとページ番号を入れていないので、「遊び紙が一枚、二枚、重ね紙が一枚、二枚…」と確認していますが、これが曲者で、「羊が一匹、二匹…」と同じ効果をもたらすので、地味な戦いとなります。綴じたこよりを潰すために、新らしい金槌を買ってしまいました。これまでの金槌は大きすぎて、いろいろ潰しすぎるので。これならどうだろう。
greetings from here -binding
 天地小口は化粧断ちなし。背側だけ化粧断ちをしています。今回は、ごみ箱の中も「ストイック」。寒々しいです。
greetings from here -binding

2008年6月3日

寒中見舞 Greetings from Here -binding

 『寒中見舞 Greetings from Here』は、ようやくここまで来ました。紙が薄いからか、ページをはめるだけでも一日以上。
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 数ヶ月にわたる作業の結果、ようやく全てのページが準備できました。一ページずつ取って組み合わせるだけでも三日。やはり、本の中で、一番大事なのは、本文ページなのだとよくわかりました。これを作っているから私は時間がかかるんですよね。
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 仮綴じは一日で二十四冊できました。この調子で終わらせよう。傍らに『豆本十二ヵ月』の試作品が積みあがっています。こっちをしている間はそっちは待機中という一馬力です。本を作り終えるまで自由の身ではありません。
greetings from here -binding