2012年4月25日

「ZINE STOP tohoku」に出品します

Cyg art galleryの企画展「ZINE STOP tohoku」
東北出身の書家・佐佐木實さんと作った豆本「手紙」シリーズを出品します。
売上の2割は、地元の民間有志による復興支援団体いわてゆいっこ盛岡に寄付します。

2012年2012年5月1日(火)~6月3日(日)
11:00~20:00/会期中無休
〒020-0023 岩手県盛岡市内丸16-16 大手先ビル2F

ZINEは本の形式を使用した自己表現の方法の一つ。
誰でも気軽に始められ、突き詰めればどこまでも深いZINEの可能性に期待し、Cygでは「ZINE STOP tohoku」を開催します。
東北6県にゆかりのあることを条件とした募集の結果、150冊以上の展示、販売が可能となりました。
イラストレーション、絵画、ドローイング、写真、マンガ、コラージュ、文章など、様々な表現が集まりました。
これは東北にゆかりある様々な表現者を俯瞰的に見ることができる絶好のチャンスともいえます。
出品されたZINEを掲載した公式カタログも発行予定です。
DIYならではの熱のこもったZINEをぜひ手に取ってご覧ください。

Cygのブログがとっても熱いです。私としては初めてのZINEイベント参加です(これまではイベントといえば豆本オンリーや文学オンリー、ホビーショーなどでした。お尋ねを多くいただいていますが、私は今年はZINE STOP tohokuがあるのでホビーショーには出ません)。若葉の季節、本を見にどうぞ。
「ZINE STOP tohoku」は盛岡のブックイベント「モリブロ」の街かどイベントです。会期中は盛岡で様々なイベントが企画されています。

2012年4月24日

本って何

日曜夕方に放映された、日テレ「わたしのLife On」、多くの方に見ていただきました。偶然見た方もさすがに多く、いやーありがたいです。 ちなみにうちの親は地デジ化せずワンセグ持たずなので見ていません。この機会にテレビをプレゼントするべきだったかな?
活版印刷機は、動画だとやはり伝わりますね。
あともう一つお尋ねの多かったモノクロームの少女。リアル私です。本が純粋に好きだった気持ちを、自分でもこの写真で思い出しました。服や髪型からすると幼い気がするんですが、妙に分厚い本を前にしているのがちょっと謎。
5歳くらいの頃 書籍の修理と保存では、子供の時によく読んだ絵本を修理しています。和紙でページの破れを修理しているところが映りました。私は、全部末っ子がビリビリッとやったと思っていましたが、私もビリビリッとやっていたそうです。たしかに、本の奥付の年号は私が生まれるよりずっと前の発行年なのが若干引っかかっていたことでした。

昨日は、ヴォーグ学園で私として3回目の初級クラスの始まりでした。4月ですから。
それから、下のコラムに書いた、「豆本の始まり」について。以前、「粘土板は本じゃないと思う」という意見を聞くことがあり、そんなものかなと思っていましたが、思い直しました。これは「何を本と思うか」、「本」が何か、という定義に関わっています。ユネスコでは「書物」を定義していますが、これは現代の統計の用のため。書物冊子型の洋本の始まりと普及は、キリスト教の始まりと普及に関係しています。羊の皮を半分・半分・半分に折り畳むと16ページの一折丁ができます。これは紙素材ではない本の一例です。さらにさかのぼって紀元前2世紀のアレキサンドリアの図書館にあったのは、パピルス100万巻でした。パピルスは折り曲げに弱いので、本は巻物の形でした。巻物でもここは「図書館」だったでしょう。こうしたことを考えると、紙のページをめくらないものは本じゃない、とは言えないと思います。本を「ものごとや、自分の考え方、気持ちなどを文章や絵であらわし、書き写したり印刷して、ひとまとまりにしたもの」(辻村益郎)と考えることを了解すると、粘土板は一冊、いや一枚の本だと納得できる気がしました。本の形の違いは文化の違いなので、もし「和綴じ本は野蛮な形式で本じゃない」と言われたらむっとするように、粘土板もこの時代この地方の本だったのだと思います。現代人は、電子書籍にも慣れ親しみつつあるので、再びタブレットの時代に入っています。

「たくさんのふしぎ 本のれきし5000年」は、子供から、忙しい大人にまで、とってもわかりやすく本の歴史がダイジェストで書かれています。

2012年4月18日

「豆本とは」「制作へのこだわり」

 取材を受けることも、生徒さんと話すことも多いのですが、「豆本とは」ということが、やはりいまだにわかられていないことが多く、このたびHP内に「豆本とは」コラムをupしました。
 日本人は、コレクションはしても、豆本とは何か、という定義やサイズ規定をせずにこれまで来ました。いや、サイズ定義をしようとした人はいましたが、広まりませんでした。かたや欧米のコレクターはこれまでに議論を積み重ねてきていて、合意したサイズ定義がはっきりしています。また、豆本の歴史についても、何人ものコレクターが、自分たち欧米だけでなく、中東や日本までにも触れて書いた豆本の歴史の本を何度も出版してきました。ちなみに欧米以外に、東欧、ロシアに大きな豆本圏があるらしいのですが、言葉の壁が大きく、ベールに包まれた豆本大国のようです。
 そういったわけで、昭和の頃に日本人が書いた主要文献も読んだうえで、私が多く参考にしているのは、2007年にアメリカで出版された『4000 Years of Tiny Treasures』と、「Miniature Book News」(ミニチュアブックソサエティの会報)です。「豆本とは」が、常識になってくれる日が来るといいですが、どうかなー日本人は定義しないし、豆本って小さいし。
 今、私の身近で一番多い誤解が、豆本の発祥地は西洋だというもの。「洋本の発祥地は西洋だ」、というのは正しいですが、豆本の発祥は文明と共に古いので、豆本の発祥の地は、より古い文明のあるメソポタミアです。ただしこの時代この地方で、コーデックス(冊子)の様式の本は作られていません。「本」を、コーデックス(冊子)と限定すれば、洋本の発祥は西洋なのですから洋本スタイルの豆本も西洋が発祥地となります。でもそれより何世紀も前に、日本で作られた豆巻物もありますよ。「本」の定義をどう考えるかです。
 もう一つ多い誤解が、豆本の発祥は聖書やコーランなど宗教のものだというもの。たしかに宗教が絡めば人間はお金も時間も使えますが、メソポタミアに残る4000年前の世界最古の小さな粘土板は、牛などの取引を記した実用的なものでした。
 また、私の制作の姿勢もまとめました。 「言壺のものづくりへのこだわり」
 ようやく4月になって暇がちょこっとできて、こういうことに時間を割けるようになって嬉しいです。

2012年4月16日

日テレ「わたしのLife On」

番組に登場します。

2012年4月22日(日)18:55~19:00
日テレ「わたしのLife On」

番組HPはこちらです

毎週日曜夕方、「きらめきびと」を紹介し、明日からの1週間を元気に迎えるための「心のサプリ」プログラムです。

2分半の短い番組ですが、自宅アトリエとギャラリーで、半日を2回かけて、豆本作品や製本風景のほか、活版印刷しているところや、絵本の修理をしているところも撮影されました。全国放送です。どんなふうに見えるかドキドキですが、見て下さったら嬉しいです。

2012年4月10日

神田のお店に納品しました

リニューアルした東京堂神保町本店と、かげろう文庫に納品してきました。東京堂は、外見も中身も素敵に大変身して、居心地度upしていました。かげろう文庫では古い画集を買ってしまいました。九段下の桜も明日の雨を境に散り始めるようですが、いい季節になりました。どうぞお出かけ下さい。

2012年4月6日

教科書のお仕事をしました

豆本の仕事
今年の春から使われる、三省堂の国語の教科書の副読本です。「小さな本の家」のためにイケアの机を組み立てたので、新品の机の上で、この写真を撮ってみました。
豆本の仕事
見開き2ページカラーで、「豆本の作り方」が掲載されています。このページには私が協力しました。2年前の、私の手が映ってます。便箋を使って、紙の目をまず見て、糸で三つ目綴じする中綴じ本と、アコーディオン折り本の作り方をプロセス紹介しています。堅結びの図解や、豆本の歴史のミニコラムも、コンパクトに詰まっています。
豆本の仕事
教科書という目的や通例として、クレジットは奥付のページに。
豆本の仕事
「写真・図版等 赤井都」です。無事に検定も通って、今春から使われます。三省堂書店など限られた書店で、今くらいの時期だけなら一般にも手に入るそうです。

2012年4月4日

ギャラリーびー玉で13日までです

ギャラリーびー玉の企画展「豆本と小さな本」展
書籍3種『豆本作りのいろは』『そのまま豆本』『手づくり製本の本 こだわりの作家もの+作り方』と、豆本を出品します。小さなギャラリーですが、白い空間の静けさと心地よさ、オーナーの人柄に惹かれて、去年に引き続きの参加です。送ったのは、一点ものの三角折本と、カタログレゾネ、『Finding Light, Keeping Light』『小人さん』『Asterisk』。

2012年4月3日(火)~4月13日(金)
  火~土   12:30~19:30
    日・最終    12:30~18:00
    *9日月曜休み
   豆本と小さなサイズの本、製本の本などを展示即売します。

〒530-0038 大阪市北区紅梅町2-6
昭和ビル206号室
電話06-6881-2818

ロゴスギャラリーへのお越し、ありがとうございました。たくさんのお客様に見ていただき、懐かしい嬉しい再会、新しい出会いがありました。これを励みに、これからもがんばります。
これからしばらくは、イベントはお休みし、9月の「そっと豆本、ふわっと活版」(三省堂本店)まで力をためたいと思います。
また、カルチャースクールで継続教室を始めて、この4月で一年になります。その間、文字どおり生徒さんに教えられ助けられた経緯を経て、私だからこそということも考え、自分の方針をようやく下のような言葉にできるようになりました。私の豆本教室・ワークショップでは、
・見せること(道具の持ち方や使うスピード、強さ、回数などを見てもらう)
・見ること(生徒さんの作業を見て、うまくいかない理由を見つけて、アドバイス)
・完成させる(細かいことが見える目は大事だが、目よりも手のほうがついていかないのなら、まずは全体感で誤差を吸収して形にする)
という直接指導を大切に考えています。仲間がいればもっと楽しい。作る喜びを大切に。