小さな本を手で作る日々

"Greetings from Here" -now printing -by Hiroshi Miki, Koyo

　『寒中見舞　Greetings from Here』が印刷に入りました。
　組版が終了したので、私は毎日印刷所に行っています。

　校正。単語間のアキも細かく調整。ピンセットで。

　組みつけた版をセット。インクも盛って印刷の準備。

　活字組版と手動（手きん）活版印刷は、弘陽の三木さんにお願いしました。インクを円盤に伸ばします。

　本文紙は、風でひらひらと舞い散る薄い和紙。ベテランの手で、一枚ずつセットされます。

　レバーを手前に引くと、インクのついたローラーが版面につき、ローラーが上へ上がって、インクのついた版面に紙が押し付けられます。

　これで印刷されるというわけです。今回の薄い本文紙の場合は、この状態でいったん停止。

　ピンセットで注意深く紙を引き出します。こうしないと、紙が版面にくっついてもっていかれてしまいます。一枚ずつ、こうして印刷しています。十八台×八十部。気が遠くなるような手間です。

　印刷位置を常にチェック。このチェックのため、私は毎日印刷所に行っています。私は校正後のチェック、刷り出しの位置確認、インクの濃さ、刷ってしばらくしてからずれていないなどかもまた見ます。

　そんなある日の作業机。

　試し印刷がぱらぱらと。

　今度の本は、いい本になります。明日も印刷所に行きます。


　在廊2/28（木）17:00-20:00 　2/29（金）は『言壺　赤井都　豆本展』最終日です！　最終日も20時までです。

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