Sep 23, 2011

ブック・バトン

りりこさんから、ブック・バトンをもらっちゃいました。果たしてどんな回答になるか… 

1.持っている本の冊数
りんご箱4つぐらい。うち2つぐらいは机回りに出ています。買うとどんどん増えていくので、売ったり借りたりも好き。本は天下の回り物。一方で、貸す方はすいすいとはいかない、趣味の狭い本持ちのようです。

2.読みかけの本または読もうと思っている本
読みかけといえば、 Le Guin "Tales from Earthsea" ですね。ゆっくり読みすぎて、もう訳本が出ちゃいました。短編でもずしーんとくるので、立ち直りに時間がかかり、まだ途中。そろそろ読了してしまうか。 「バルタザールの遍歴」が半分ぐらいで挫折中。酔っ払いシーンは頭がぐらぐらする…。 これから読もうと思っている本は、 「鉄塔 武蔵野線」「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」「イラハイ」「パガージマヌパナス」借りてきた本です。

3.最後に買った本(既読、未読問わず)
「ラス・マンチャス通信」 この数ヶ月の読書傾向はわかりやすい!

4.特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊
「ナルニア国物語」C.S.ルイス … 8歳ぐらいから数年間、一番読んでいた本。挿絵を模写しました。「くまのプーさん」「りんご畑のマーティン・ピピン」「宮沢賢治童話集」もよく読みました。一番の回数を読み返した本というのは「ナルニア」だろうな。部屋の中に国エリアを設定したりして影響されていました。

「デミアン」ヘッセ … 14の頃、手に取り、1ページ読解するのにものすごく時間がかかったことがカルチャーショックでした。「すらすら読めないお話の本」を少しずつ読んでいる、ということで、大人になったような気がしていました。(しかし最近、読み返したところ、何か日本語としてねじれているような翻訳文体のせいではないか、という疑いが兆した。)それまで考えもしたことのなかった「自己」というものを自分も探究しよう、と考えて自意識過剰な奴になったり、友情や神秘に関して、影響を受けました。この頃、詩の本もよく読んでいました。 

「分裂病の少女の手記」セシュエー … 自己の本質を追求しすぎて昔風に言えば軽く神経衰弱気味だったのか、16の頃、共感とともに愛読していました。(最近読み返すと、記録であると同時に、愛を発見するよくできた物語に読めました。)この頃、日本文学や外国文学の有名作品を次々に読んでいましたが、「異邦人」「芽むしり仔撃ち」「人間失格」「砂の女」以外はあまりぴんとこず(それだけあれば充分だったのかもしれない)、ブルーバックスや岩波新書の「摩擦の話」のほうが、たいていの小説本よりよっぽどおもしろいと思っていました。新潮文庫の上面の、裁断されていないぎざぎざを偏愛するあまり、他の文庫に手を出そうとせず、読書幅を狭めていたと思います。残念。

「二百回忌」笙野頼子 … 大人になってから読んだ中で何か、といえば笙野の初期作品かなあ。笑い飛ばすパワーと、おばあちゃんキャラと、珍しいフェミニスト。何よりも「カニデシ」という地名が、いかにも三重の山間部にありそうに思えて、抱腹絶倒してしまいました。そしてうすら寒く… 。多和田葉子の「文字移植」「飛魂」あたりの時期も好き。

「The Lord of the Rings」J.R.R. Tolkien … 大人になってから映画をきっかけに再読し、四年間ぐらい非常にのめりこんでいます。同時期に、ケルト民話やダンセイニにどっぷり漬かり、あまり影響されてはかえって、傾向として不利かもと思いつつも。以前からウィリアム・メインに種を植え付けられてその傾向はありましたが、風景描写がいっそう長くなってどうしようもなくなりました。昔の小説は、1ページまるまる一人のせりふで、それが50ページ続いたりするので、現代小説とまるでテンポが違います。

ブック・バトン、回すかわりに、コメントで1~4の答え、誰でもここを見た人に書いてもらえるかな。よろしくです。

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