Sep 23, 2011

モノガタリとモノの幸せな関係

 ムットーニさんの個展へ行きました。ムットーニ作品を見るのは初めて。ショート上映会に滑り込みました。前知識ほとんどなしで行ったので、ご本人が語り手となっているのにまず驚きました。作り手自身が演劇的多才。そして暗くした部屋で見せられるヒカリカラクリ、3Dオルゴール。紙芝居の未来型(そして同時にタルホ的過去、ぜんまいとねじのアナログでもある)。とてもよかった。生で見られてよかった。モノガタリとモノを、トータルで作っている、ということが私には非常に参考になりました。ただ、ムットーニ作品の場合は、モノガタリはその場でモノを作ったムットーニ本人の声で語られて消えてしまう。私の場合は、活字があり、モノがある、という、逆向き入れ子であるような気がしました。皮が内側に包まれているバナナを見たら人はびっくりするであろう。バナナはその場でおいしくいただいてしまって、皮を見るたびバナナの香りを思い出し、自分で作者に代わって頭の中で語ることになるのだろうか。と思った。そして自分の好きなもっと熟れたバナナにしたり、もっと青いバナナにしたりもできるだろう。と思った。また見たいな。
Posted at 17:45 in go_out | WriteBacks () | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.