Sep 23, 2011
活版ツアー「活字鋳造所と印刷博物館へGo!」
せたがやの「活版再生展」の関連イベント、活版ツアーに参加しました。海岸印刷さんと、歌人の石川さんと、私、三人で一枚の葉書を出して応募し、ものすごく楽しみにしていたこの日となりました。早稲田駅集合、まずは佐々木活字さんへ。ふだんは一般公開されていない鋳造エリアへまで、特別に案内していただけるとのことです。
こんな店構えの奥には、棚が天井から床までびっしり。

その中には、文字たちが眠っています。使われる時が来るまで…

二階に行くと、今度は機械がびっしり。

機械油と金属とボタンにレバーの群れを前にして、もうさっそく興奮が止まらないというのに、さらに熟練の職人さんが、目の前で機械を動かしてくれました。

ガスの火が燃え、銀色に光るできたて活字たちが、横一列に並んで出てきます。

函の中へ、ぴかぴかの活字たちが収まります。生まれたばかりの、いまだ一度も使われたことのない文字たち。貼られているのは文字の注文表。

生まれてきたのは、「ももももも…」。機械には、「も」の母型がセットされていたのでした。

活字の母型は、引き出しにこれまたびっしりと、整理整頓されて仕舞われています。これが「活字屋さん」の、いや日本の財産なんだろうな。社長の手です。

こちらは古い機械。できた文字は、ざらざらぱらぱらと出てきます。

この古いタイプは、しっぽのついた状態で出てくるので、この尾を切り、平らにならす女工さんたちがこの窓際で作業していたそうです。ちゃんと同じ高さで平らになっていないと、印刷した時に文字の濃淡ができてしまいます。新しい機械は、自動的に尾を切って出てきます。

鋳溶かす熱が夏場はこもり、昔の職人さんたちは褌一丁で作業したそうです。活字はそう長持ちするものではなく、磨耗するので、数回使っただけでまた鋳溶かしてしまうそうです。

一階には、さらに新しい機械がありました。パンチングされた文字原稿を通すと、そのとおりの文字が順に出てきます。

原稿どおりに自動的に文字が並んで出てくるので、これを印刷するだけという、文字組みの手間を軽減するすごい機械。朗文堂さんで、このテープを見て話を聞いていたので、これがその機械か! というかんじでした。こちらも、まさに現役稼動中。

それから、印刷博物館へ。雑誌やTVで博物館の紹介は見ていたけれど、行くのは初めて。行って、大きさにも展示の多さにもびっくり。これは2時間はかかる場所だと思います。重要文化財の駿河活字は必見です。今度改めてゆっくり行くことにします。撮影不可なので館内写真なしです。印刷の中での、活版印刷の位置がわかりました。
博物館の中の「印刷の家」で、凸版の熟練の職人さんや若いインストラクターたちの指導で、活版印刷を体験しました。海岸印刷所有と同じ、真っ赤なAdana Eight-Five, Made in Englandのレバーを動かしました! 短い言葉や名前を刷れるということで、私は「No book, no life.」と組んで刷りました。真ん中から切り離して栞になります。ちょっと曲がっちゃった…。紙の置き方が曲がっていたみたい。
下は、戦利品の数々。佐々木活字見本、印刷博物館で作った活版印刷栞と、引き札、ミュージアムショップで買った活版印刷一筆箋、パンフ類。ツアーに同行し、いろいろ解説してくださった、カズイ工房活版印刷家たかおかまさおさんの名刺もいただきました。

このツアーは一日だけのイベントでしたが、活版再生展は、20日まで世田谷文化生活情報センター生活工房(三軒茶屋キャロットタワー3,4階)で開催されています。入場無料!
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