Sep 23, 2011
手鑑を知る
皆はもう行きました? 今月27日までの、たばこと塩の博物館のミニチュア展示/ 企画展「小林礫斎 手のひらの中の美 ~技を極めた繊巧美術~」 を見てきました。 100円で入館でき、折本や象牙の小引出など良い展示がたくさんあってよかったです。 元は根付の職人さんが、趣味や出会いや「たばこ入れ」を持たなくなるライフスタイルの変化などさまざまあって、愛玩美術品(本人の言では「精巧美術」または「玩具」)としてミニチュアを作っていくのですが、 小ささをどんどん追求していき、時計職人に近い細かさになっていくなあと。 それでも物として金属部は少量です。象牙・竹・和紙という素材が、加工しやすい柔らかさがあり、かつ、小さい断面になってももろっと崩れない、細やかな素材だからこの物が実現したのかなあと見ていました。 茶柱さんぽいものや蓮月堂さんぽいものを見つけました。 いろんな職人さんとコラボするところは赤井っぽい。明治~昭和に生きた人で江戸のテイストがまだ生きていて、折本がとても美しい。そのあと日本豆本協会の理事会で、田中栞さんと会って、その本は「手鑑(てかがみ)」だと教えてもらいました。手鑑の作り方は、私が持っている本の作り方本には載っていません。このまま忘れられ失われてしまうとしたら惜しいと思いました。作り方はとりあえず、田中さんがその場で図解で教えてくれたのでわかりました。
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