Aug 14, 2014

2014年の夏休みはポルトガルでした

働きすぎないように忙しくても夏休みは取ることに決めて、夏休みポルトガルへ行ってきました。楽しかったです。
これは、リスボンの町の本屋さん。たまたま通りかかった道です。壁のタイルと、道の石畳と、本のショーウインドウとのマッチングが、素敵ー。



働きすぎないようにお休みで行ったわけだから仕事はしないはずだけど、自分の楽しみとしての本屋さんめぐり。『世界の夢の本屋さん3』でも紹介の本屋さんLer Devagarに行きました。
想像していたよりも小さな書店でした。周辺エリアは港近辺の郊外住宅地というかんじで、迷いながら行ったのですが、LXFactoryという工場の跡地を再開発したおしゃれゾーンの中にある個性派本屋さんでした。

お店の外側のアートは、入れ替えがあるようで、かつてお店紹介の写真で見たのとは違うアートが壁面を飾っていました。へー。外側から見たら違う店みたいに印象を変えちゃうっておもしろい。

入口正面の、天井までの本棚がやはり圧巻でした。

小さな本はありますかと聞いてみたら葉書サイズくらいの俳句の本がありました。平台には小出版の詩集などがあって、ざらざら系の紙や印刷がここでも人気のようでした。小出版のざらざら文字の絵本を買いました。本がいろんな形になって各ページに登場する本です。お店の袋もかっこいい。


これは、リスボンのトラムに乗りながら見かけた、本屋さんの平台を眺める世界共通ポーズ。本屋さんは何かと目について。むしろこの人を見たとたん「あっ本屋さんだ!」と思った。


路面のモザイクの文字も、すごいフォントだなーと思って目が離せませんでした。道路なので、この字を踏んで皆通るわけ。看板を踏むなんて。字を踏むなんて。それでいいわけ。


そしてリスボンには創業世界最古の本屋さんがあるということで、1732年から続くLivraria Bertrand Chiadoに行ってきました。観光客が集まる商業地区の中心地にあり、腰に手を当ててショーウインドーの前で立ち止まるという、世界共通ポーズをしながら、観光客も地元の人も、次々とお店に吸い込まれていきました。


中に入ると天井まで茶色の書架があり、天井は白いアーチ。お店は奥へ奥へ長く、ポルトガルについてのコーナーもありました。 お金のやりとりをする店員さんの声が、いつも陽気なリスボンっ子には珍しく非常に小さくて、そのもの静けさに、ふと遠い異国から東京堂書店さんの中央レジを思い出しました。このお店でも、レジは入口すぐの一箇所のみです。お客さんたちも静かな雰囲気でした。
『BIBLIOTECAS』というポルトガルの書庫の写真集を買いました。英語対訳付き。


メトロの中にも本屋さんがあり、楽しいディスプレイで、けっこう売場面積が広くて、5ユーロ均一棚などがありました。やはり移動中に本を買うのね。


海岸の小さな町、ナザレに行った時の、町本屋さんはこんなゆったりとした雰囲気。


そして人が群がっているここは、ビーチの図書館の貸し出し窓口です。「BIBLIOTECA DE PRAIA ビーチの図書館」という記事を、「東京製本倶楽部」会報に寄稿しました。東京製本倶楽部ブログでももうすぐ読めるようになりますのでお楽しみに。


本の話ばっかりになってしまったので、もう少し旅っぽい写真を。エビのフリットとタルタルサラダ。おいしかったですよー。ポルトガルはエビ好きには天国です。


内陸のアレンテージョ地方に行き、小さな町に泊まったらポルトガル語オンリーになりました。片言やジェスチャーやgoogle翻訳を交えてでも、ポルトガル語でコミュニケーションするのは楽しかったです。その国の言葉をしゃべるのは、その国を尊重しているから。夕日がきれいでした。


お菓子もいろいろ試しました。カステラや、エッグタルト。カフェの店先で山積みになっていた大きなメレンゲが、サクッサクの最高のメレンゲでした。


スケッチもしました。最近は白黒のペン画です。そのうち何か豆本に使えたらいいな。 テージョ川


リスボンの坂道


コルク樫の樹


モンサラーシュの夕日


さて、ところで、楽しいことも多かったのですが、わざわざ遠いところまで行ったのにホテルで寝ていた時間もありました。暑すぎたこともありますが、実は豆本を始めるよりずっと前から、現代日本女性によくある病気で体にいまひとつなところがあって、それがここ数年症状が進んでいました。ブログに書くと、皆が心配しすぎるくらい心配してくれるだろうことがわかっていたし、私は内幕を見せるのが嫌なタイプで体調が悪いことがあるとは書きたくなかったので、このブログには楽しいことを書こうと決めていました。とはいえ体調管理が自分の努力だけではもはや難しい段階に来ました。順調なカルチャースクールを断ったのも、何となく不安感があって半年前からの外出予定確約に積極的になれず、もし今後迷惑をかけることになったらと考えてしまったのも一因だったかな。そういうわけで前から診察を受けていたのですが、この秋、思い切って根治療として手術をすることにしました。手術後しばらくは10kg以上重いものは持てないので当然製本作業はお休みして、集中力の回復も待って、復帰は来年、かな。三省堂のイベントの後、しばらくは、そうしたわけでお休みします。三省堂の出品に関しては、旅行で万一疲れても大丈夫なくらい、夏休み前にかなり作りためておいたので、問題なしです。旅行の後半では、たくさんシエスタしておいしいものも食べられたので、今は、むしろ休み明けで元気一杯です。同じ病の方の体験談を読むと、手術準備の薬治療のおかげで、かえって元気になる方もいるとか。元気に作って、会場へ毎日行くつもりです。むろん無理はしないで可能な範囲で。ワークショップもやりますので、確実にやりたい方はお店へ御予約下さい。毎日行くつもりではありますが、在廊予定は開店時から5時くらいまでで、翌日に備えて夕方早めに上がるつもり。合間にお昼休憩の時間もたっぷり取って楽しんでしまうかもなので、毎日行っているからといって必ずしも会えるとは限らないとは念頭に置いて下さいね。予約なしの方は会えたらラッキー。会えたら楽しいですね。気軽に遊びに来て下さい。手術はドキドキしますが今のままより良くなるはずだからがんばりますよ。

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