May 25, 2015

和紙の里、紙工房たかのへ行ってきました

名古屋の展示販売の会期は27日までです。さて先週平日、山猫やさんと、和紙めぐりの旅へ行ってきました。小川町と東秩父村で梳かれている楮の紙「細川紙」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのですよね。先だっては小津和紙ギャラリーへトークを聞きに行き、紙漉き体験が教育などにも大きな役割を果たし、その次世代へ伝える取り組みが、無形文化遺産登録への一歩になったようだというようなお話にも興味を持ち、前から行きたいと思っていた所だからぜひ一度行かねば! と、思い立ちました。山猫やさんや、活版印刷おじさんのお一人や、また本の修理の先生たちは、紙漉き所へ直に行って紙を選んで購入していらっしゃるとか。5月の風がさやさやとした、よいお天気の日になりました。お祝いの幟などが立つなか、まずは和紙の里で、紙漉き体験。
紙漉き
パルプの溜め漉き。丸い枠の中に、紙の元が入っています。自分でやらせてもらえて、嬉しかった!
紙漉き
建物周辺でお花を摘んできて、紙の中に入れてよいのですが、植物の多様性に山を感じました。ユキノシタも入れました。10枚のはがきと、2枚の丸い紙です。画力ついた気がする。山猫やさんは、ポップなはがきと、和風のタペストリーを作っていて素敵でした。二人とも一時間かかって花を並べていました。力作です。力を出し切りました。まだ濡れていますが、これを絞って干して、紙になったら郵送されてきます。楽しみ!
紙漉き
「和紙の里」と道を挟んだ向かいが、私の豆本でよく使っている「紙工房たかの」です。二人でそちらへ行く前に「すきふね」で天ぷらそば、きゅっと冷えていておいしかったです。紙工房たかのさんでは、元デザイナーで紙漉きになった田村さんに教えてもらって楮の紙漉きを体験しました。あらゆる新聞と東武線のパンフの表紙などに露出しまくっている社長「おじい」も、紙漉きしていました。木枠を持って、ちゃっぷんちゃっぷんと、波をたてるリズムを、田村さんやおじいに、「うまいね」って言われて、私も東秩父に住もうかな!と思ったけれど、続いて紙を干す段階で既に、難しさをたっぷりと味わうことになりました。楮のちりとりや繊維を叩く作業は、以前ルリユール工房の特別講座で体験しましたが、根気がいる作業なんですよねえ。今は季節が良いけれど、よい紙ができるという冬は、冷たいんだろうなあ。
次の豆本にするための、白い紙などを中心に買ってきました。紙の売上、この日はぴんと立ちました。でも、これで豆本を一年作ると知って、おじいはちょっと残念そうでした。これが毎月だったらいいんですよね。

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