Nov 17, 2011

いつも同じ所に雲が出ている

 毎日めまぐるしいので、来年は活動を絞りたいと思っています。絞れるところがあるのかが謎ですけど。
 ワークショップでは、作品がたくさんできあがるのを見るのが楽しい。仲間といっしょに作る時間が楽しいです。来週土曜26日は横浜ランドマークタワーで、『そのまま豆本』を作ります。今週土曜日は池袋のコミカレでクリスマス革豆本の特別講座です。 12月11日は世田谷のアトリエ111でハードカバーレッスンです。お申込みは言壺サイトから、それぞれのリンク先へどうぞ。

 ところで、文学フリマの十周年記念文集に寄稿しています。『これからの文学フリマの話をしよう』、読了しました。自分で本を作っても売る場所がないからな、と思っていた頃にちょうど第一回の開催が予告された、文学フリマ。それをきっかけに手作りを始めました。手作りの道に踏み込んで、私も文学フリマと同じ十周年なんです。50タイトルくらい作りました。数千部、というのは今のリトルプレスの隆盛からは一号で達成してしまう量でしょうが、当時は累計で偉業を達成した気分でした。小説の友人からは、赤井さんが傘貼り浪人になった、と心配をされましたが、手を動かして物を作るのは気持ちがよかったので。文集中の対談でもあるとおり、たしかに文学フリマで売るのは効率がよかったです。けれどある時点から、私は書店や個展で売るほうが効率がよくなった。結局、ミイラ取りがミイラになったまま、さらにピラミッドの向こうの彗星の軌道に乗ったまま、あっちの星で呼ばれているから私は戻らないよという展開になって、でもいいじゃない、人の思惑を、手は超えていくんだ。文学フリマで楽しむもよし飛び出すもよし。主催者はいろいろと仕掛けてくれて、ボランティアのイベントスタッフには頭が下がりますが、おそらく主催者の思惑を参加者は超えてもいくでしょう。ともあれ母校が健在だとこっちも元気が出るものです。 

 いつも使わせてもらっている和紙の田村智美さんの個展を表参道画廊で、19日までやっています。出品作は、大きいアートです。白い紙の重なりです。
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