Dec 16, 2011

ツリーの豆本と、凪のゆくえハードカバー

手製本
東京堂書店のツリーにぶらさげた豆本です。よく、すぐに売れてしまうんでしょと言われるけれど、最近どうも皆が皆、そう考えて買いに行かないようなので売れてないんじゃないかなあ。確認してはいないけれど。遠方からでしたらご遠慮なく書店にお問い合わせ下さい。納品前に撮った画像が出てきました。こんな布表紙です。
手製本
奥付がわりに、言壺スタンプとサインを入れました。
手製本
中は活版印刷で数字が並んでいて、実用的じゃないスケジュール帳です。12か月分はあります。
手製本
外国切手を封筒ごと切り取り、タグがわりにつけてあります。裏にはこれも手書きの説明を。「メトロポリターナ」の本誌で、大きなグラビアで載っている豆本写真、あれは実は生徒さん作品なんです。私も一緒に作って撮影に渡しましたが、こっちのショットは採用されず。生徒さんであれだけきれいに作れたというのが私の自慢です。それで、「掲載の豆本です」ではなく「取材中に作った豆本です」という説明に。
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こちらの二冊にも、手書きの説明タグをつけ、中にスタンプとサインを入れました。
手製本
さて、今日の私の机です。『MAHO NIKKI』の函作りのパーツを取り揃え、いよいよ組み立てにいそしみ始めようというところ。
手製本
『凪のゆくえ』の表紙つけが終わって奥に並べて題字を乾かしてあり、手前に『MAHO NIKKI』の函寸法書があり、ニューイヤーグリーティングカード展のための紙や組版準備やらが真ん中にあり、というところです。ブログを見ると忙しそうですねとよく言われますが、ある時点から、私の一日、とても長くなりました。一日にいろんな物事がたくさんある子供の一日みたいに、一日を長く感じ始めました。だから、あんまり自分を忙しいと思っていません。気分を溜めて、ゆっくり作っています。
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↑『凪のゆくえ』布表紙ハードカバー 一番 *通販可能
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↑『凪のゆくえ』布表紙ハードカバー 二番 *通販可能
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↑『凪のゆくえ』布表紙ハードカバー 三番 *通販可能
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↑『凪のゆくえ』布表紙ハードカバー 四番 *sold
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↑『凪のゆくえ』布表紙ハードカバー 五番 *通販可能
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↑『凪のゆくえ』布表紙ハードカバー 六番 *通販可能
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一折ずつをシザイユで化粧裁ちしてから、糸で綴じました。綴じたあとの化粧裁ちはせず、手で突き揃えただけの紙の不揃い感を残した仕上がりとしました。いつもはカッターと定規を使っていますが、この本文紙はシザイユを使って切ったため、切り口が少しがさがさもろもろとした風合いになっています。
手製本
花布は布表紙の共布です。表紙布は自分で糊を煮て裏打ちしました。表紙の芯は1mm厚の黒いボード紙です。前小口のチリの出はちょっと少な目になりました。
手製本
表紙布が厚かったため、見返しの埋め立てをすればよかったネというような仕上がりになりました。ここで値引きします。見返しも、全面糊付けではなく二枚重ねて本文と一緒に綴じました。ルリユール工房で使うよりも細い麻糸でパピヨンかがりです。この『凪のゆくえ』ハードカバーは、仕上がりに応じての価格なので、前より安くして6000円と5500円にします。5500円のは見返しノドに皺がちょっと入っています。
手製本
手製本
開きはよくて、180度ぱっかり開きます。見返しと同じ色のコの字クータを入れました。読むぶんには充分な作りだと思います。表紙タイトルはアクリル絵の具を使用した手書きです。
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