Jan 04, 2012

2012年のスタート今年もよろしくお願いします。

まずは、通販プレゼントのお知らせです。電子サイコロを振って、当選者を決めました。5月末に言壺通販をご利用いただいたK様、おめでとうございます。メールで当選通知をお送りしました。3週間の間に送付のご指示をいただきましたら、プレゼントをお送りいたします。ご返信がない場合には再度、電子サイコロを振り、新しい当選者を決めることとなります。あ、今このブログを書いていましたらさっそくご返信を頂戴しました。ご当選確定です。おめでとうございます。

 こんなグリーティングカードを刷りました。

 「龍」にちなんだオリジナル一行詩です。12月31日に活字を組んで刷っていました。夏ごろに、樹脂版のドライポイントを活版印刷機で雁皮紙に刷ったものがありましたので、それも使いました。土台の紙はBird Designさんから教えてもらったクメールの手漉きの紙です。このグリーティングカードは1月7日からの、西荻窪のギャラリーみずのそらでの「New Year Greetings」展に展示します。

 こんなカードも刷りました。埼玉の紙工房たかのの和紙に、活字を刷り、手切りした革ひもをつけました。こちらは、東武百貨店で『豆本づくりのいろは』と特別セットにして販売しました。初日にてほとんど完売してしまいました。

 『そのまま豆本』のためにも葉書を刷りおろし、特別セットにしました。こちらも初日でほとんど完売しました。以上の刷りたてのカード類が、今回は通販プレゼントとなります。
 さて、『言壺カタログレゾネ』できています。東武百貨店での29日の実演では、このレゾネを作りました。革に麻糸で本文紙をかがりつけ、表紙に切り込みを入れて、合わせて、その場で完成させました。道具として、「寄せ板・かがり台」を使いました。「本の場」という製本アトリエのオリジナルの道具で、「本の場」で買うことができます。東武百貨店の「日本の職人展」小さいもの特集・豆本コーナーに、たくさんのご来場どうもありがとうございました。

 表紙は、三木弘志(弘陽)による、活版印刷です。スミに青を混ぜた、青墨と藍色の中間のような色で刷ってもらいました。一般にインクで太ったりするのですが、大変正確に刷られています。表紙に使用したハーフエアーは、活版の味わいが非常に活きる紙ですが、表紙としては繊維の詰まり方が少ない柔らかい紙なので、革のための切り込み部分には裏側から和紙を一枚貼って補強しています。

日英二か国語で、これまでの言壺作品を全部収録しました。表紙も本文も、デザインは、『豆本づくりのいろは』『そのまま豆本』のアートディレクター、小熊千佳子さんです。量のある情報がコンパクトに詰まっています。

 未綴じも同時に販売を開始しました。綴じていない本文紙と表紙のセットで、見返し紙や革はついていません。

 MAHO NIKKIも、作りました。写真は、リボンを仮止めして函の開き具合の調整をしているところ。



 今年は、既に秋ごろまでの予定が入っています。これ以上予定を増やさず、一つずつ、一人ずつにきちんと向き合っていきたいです。またその先の来年の話になりますが、予定を絞り込んで、制作のためにより多くの時間を費やせるように生活を組み立てていきたいと思います。作っているのが幸せ、作り方を教えているのが幸せです。豆本の普及は、今やありがたいことに他の方や、グリコやぷっちょのおまけなどで大手メーカーがしてくれているので、私はよりニッチに自分らしい本を追及する方向に行くつもりです。2012年がスタートしました。東武の催事に出ているので、今年はまだたった4日しか過ぎてないのという充実度具合です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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