Dec 09, 2012

豆本ツリーが始まっています。東京堂書店神田神保町店にて

豆本ツリー
豆本ツリーが、神保町の東京堂書店3階で始まりました。25日まで。白いツリーに下がっているのは全て販売品で、ツリーから外して購入できます。
豆本ツリー
私の出品は、自分で作れるサイコロキャラメルカレンダーキット。サイコロキャラメルは自分で準備して下さいね。
豆本ツリー
巳年銀河旅行鞄。
豆本ツリー
作っていました。来年の干支は巳なので、巳は円環だと思い、カレンダーは円形に。みずのとみなので、水と火のイメージで。使用素材は、マグネット、布、紙、色鉛筆など。カレンダーの後ろにみずのとみの超短編も入っています。円形のカレンダー+超短編の本と、布で裏打ちした銀河鉄道乗換地図、銀河鉄道乗車券が、クロコ風ハードなスーツケースに入ったセットです。
豆本ツリー
色鉛筆を塗り重ねて、オリジナルペーパーを作るのは、アートフリマin文学館の「フラッグブック」『とよはたぐも』以来、すっかりお気に入り。この紙一枚で童心に戻れます。
マグネットを使用することで、マグネット周辺から接着が弱くなったり、マグネットが思わぬ吸着をして本体を痛める可能性があり、本としての寿命は、私の他の本と比べて長持ちしないものになっていますが、今楽しく遊びたいわけなので、遊べるものを作りたいと思い、保証期間は二年、耐用年数は十数年と考えて作りました。
以下は、作りながら考えたこと…。マグネットという素材を、本に取りいれるにあたり、けっこう悩んで作りました。
私は、「ルリユール工房」に通って、西洋の伝統的な手製本の制作技術と同時に、栃折流の本作りの思想を知らず知らずのうちに学んでいました。たとえば、本を構成する各部分の寿命のバランスが極端に違うとおかしいとか。たとえば紙や印刷がまだ大丈夫なのに本の綴じだけが壊れるのは困ると思う感覚。パッセカルトンできる本、パッセカルトンにしない本の基準。「私たちはこうは作らない」と言う。
ここ数年、私は「本の場」にも行って、自由に作る楽しさも味わっています。新しい素材や、新しい形を作ろうと思うと、伝統にはない手法になるので、それをどう扱うか、技術の小引き出しや、新素材で実験を積み重ねてきた知恵と経験が必要。私には「自由に作る」ということも言える。
そのどちらも、素敵なことで、両方行って両方のよさがわかってきた気がします。何でも選べるわけで、選ぶことがどんなブックアートを作るかに直結しています。何でもできるから「私はこれはしない」という美意識は必要、そして「新しいことをする」自由が私には必要。両方の工房にいまだに通っていて、もう勉強一生かな。
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