Jan 19, 2014

赤井都豆本個展「小さな本の家で2」開催中・26日まで

今日13時から自宅個展が始まりました。初日は混む、と思われて敬遠されたかもしれません。ところが大寒で、風も強くて、びっくりなことに暇でした。私の告知の下手ぶりを反省したりしました(地図が小さい・DMを自分でダウンロードして作れ、という我儘ぶり)が、でも、一人で綺麗な部屋にいて、正直、心も体も休まって、いい一日になりました。明日から人が来るといいな。とはいえ17時終了というこれまた自分の都合による我儘な設定(注文製本は4時間連続が限界だから)で来られる人はいるのかは謎ですが、来た少数の人は確実に楽しめるでしょう。幸い空いていた時間を利用して、家の中の看板を増やしたりして、「ああして下さい」「これはしないで下さい」と『注文の多い料理店』化してきました。これで迷わずに自由に見てもらえると思う。あつあつの甘酒と地元の豆菓子みそピーでおもてなしします! 一階も二階も見られます。豆本ってニッチなテーマなうえに、個展だし、遠いし、有料だし、そりゃ常識では人が来ないはずですね。むしろ前回、人が来たのが特別だったんだと思わなきゃね。こういう試みをあえてしているのは、2年くらい前に「豆本が売れる」なんて思われたのかイベントの誘いがずいぶん多くって、超多忙でうわついて過ぎてしまった気がすることへの反省というか消化不良もあるし、それに、豆本って小さくても本だから、本気で読もうとすると単純に時間がかかります。さらに繊細な豆本、函つきの豆本で、開けようとすると時間がかかるものもあります。また、手の込んだ作りの豆本では、「見本」という物が作れず、売り物しかない場合もあります。特装版の場合は、私の著者本を見本としてお出ししていますが、私がいない場所ではこうした物は誰でもが触れるようには出せません。けれど一番見て欲しいのは、ものすごく時間と手間をかけた豆本で、それはやはり見ごたえ、読み応えがあります。ギャラリーだとお客様に「手を洗え」とは言えないけれど、ここでは手を洗う代わりに何でも素手で見られます。「本の修理と保存」を講習して、手を洗って本を見ましょうという図書館スタイルが最高だと確信したので。また、ギャラリーでかつて、豆本が生活空間にあったらと想像が湧く形で見せたいと苦心しましたが、うちでだったら、まさに生活空間なので、ドア一枚あけたらまるごと豆本の館、「豆本テーマパーク」みたいなものです。豆本参考文献、豆本道具、豆本メモ、豆本試作、豆本特装版、うーんどう考えても間口は狭いですね。まあね、ぎゅっと狭いことをやっているわけだから、それはしかたないよね。自分の作品に自分で癒されてしまった一日だった。夕方の光がよかった。写真を撮る時間もありましたのでアップします。
豆本個展
二階の机です。座ってご覧下さい。
豆本
折本の一部。
豆本個展
修理した本は、直す前の写真と見比べながらどうぞ。
豆本個展
『楽しい豆本の作りかた』の試作品やメモ類は、ボリュームあります。全部タグで、番号とキャプションをつけました。
豆本個展
ガラス戸棚類も、中の本を出して見てみて構わないですよ。
豆本個展
ご自由にどうぞコーナー。
豆本個展
今回は作業机は一階に持ってきました。その場でお好みの本を作ります。10分くらいかかるので、甘酒を飲みながら待っていてねという趣向です。
豆本個展
作業机の奥に、ミニチュアブックコンペティションのカタログ、ニューズレター、「世界で一番美しい本」2冊などがあるので、お見逃しなく。
豆本個展
受賞作は、賞状をしょって実物が見られます。これだけは触れません。
豆本個展
一階のお茶の間には特装版があります。
豆本個展
玄関の活版印刷機。ピンボケしちゃいました。言壺の看板がドアの外にあるのを目印にどうぞ。鉢植えの花も全部ミニです。
個展情報詳細は 前の記事もどうぞ。


会期:2014年1月19日(日)~26日(日) 13~17時 ※22(水)休
会場:赤井都自宅アトリエ 東京メトロ東西線沿線(日本橋から浦安方向へ約20分)、最寄駅より徒歩6分
場所の詳細は下のpdfファイルをご覧下さい。
自分で製本する個展ご案内pdf(表)161KB
自分で製本する個展ご案内pdf(裏)80KB
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