Feb 18, 2014

本は3月までに買おうと思っている

 ここしばらくは、豆本制作の一番最初の段階で、文章を練ったり、パソコンでレイアウトしたりで、パソコンをつけています。ソチオリンピックも、作業の合間につい見てしまう。カーリングなんてうっかり見始めてしまうと仕事が進まない。「つい~~してしまう」っていうこと、どうしてそうなる? など、陥りがちな心理と自己コントロールを、レッスン形式で解説してくれるのが『スタンフォードの自分を変える教室』。この本は読んでよかった。それにしても、オリンピック選手の「自己コントロール」は、すごい。うーん私は今は、そんなに自己コントロールしなくてもソチオリンピックがあるのは今年だけだから、つい見たって、いいかな! 見るほうが元気がもらえる気がするよ!
  冬季五輪が、高校受験と重なった年に、勉強そっちのけで、ずーっと中継を見ていました。運よく、名東高校にうかって、そこで私の話を子供扱いせずにちゃんと聞いてくれる先生と出会うことになりました。『この国で自死と向き合う』を読んで、あっあの時話を聞いてもらったっていうのがどうして自分にとってすごく良い事だったのか、わかった! という気がしました。この本の著者は、自死志願者の話を聞く「おせっかい和尚」。根底にあるのは、仏教の考え方で、たとえば「同事行(どうじぎょう)」。苦しみも喜びも分かち合うこと。話を聞く、ということもその一つ。ともに分かち合うと苦しみは軽くなり、喜びは数倍になる……。このキーワードを知っていると、団体で銅ジャンプを飛んで、泣けるほど「嬉しい」のは、皆で取って喜びが4倍になったから、金より上の反応になったのかな? なんてニュース映像を見て思います。震災からもうすぐ3年という今、『この国で自死と向き合う』は役立つ気がする本です。著者の和尚さんは、仏教を宗教とは考えていない。人の日常生活のあり方を述べた、一種の生き方論、哲学だと捉えている。つまり生きている人のためにあるもの。親しみやすい。
  オリンピックと仏教ワード、他には「自利利他(じりりた)」。自分の利益と他人の利益を両立させることを理想とする考え方。どうして葛西さんや羽生君が「元気を与えたい」「復興に役立てば」とスポーツすることが、私たちに元気を届けるのか? 行為として関係ないことが頭の中で結びつくって人間って不思議。だけど、葛西さんの大ジャンプ画像を見る私は、たしかに笑顔なのだわー。つまり、葛西さんに感情移入しているよねー。けれどその後で日の丸を出されるとちょっと曇るなあ。日の丸のデザインは見事だと思うけれど、スポーツするためにお金なくって苦労したってエピソードを聞いているから、それは国からたくさんもらわずやってきたってことだろうから、がんばったのは葛西さんなんだからさー。
 私が中学生の時にほぼ全中継を見た冬季五輪は、サラエボオリンピック。美しかった会場は、その後、戦火で荒廃。ウィキによると、競技場には墓場になったものもあり、今も多くは廃墟だそう。平和あってこそのスポーツだと思う。つまり、他の国の選手が、良いパフォーマンスをした時にも喜べればいいのか。日本人選手すごい! じゃなくて、人間すごい!って笑顔になったら、いいんだよね。

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