Dec 22, 2024

航海記の夜明け

航海記のクラウドファンディングで目標を106%達成して、ほっとしています。企画者の新谷さんが、本当にほっとしていると思います。と同時に、ここからスタートするのだな、という、むくむくする気持ちです。バトンは渡された。149人の手から。

『航海記』の本を、書店版で作りたい、と新谷さんから聞いた最初の時、私には、今時の手軽に作れる方法がさまざま思い浮かんだのですが、話を聞くうちに、どうやら新谷さんはそれとは違う本の姿を見ているようだ、と。
私はどれくらい支援できるかしら、と思いながら、「そういう本を作るのって、幾らくらいかかるの?」と聞いた時、このクラウドファンディングの目標金額と同じ金額が新谷さんの口から出て、「そうか、私にはおいそれと出せる金額じゃないな」と私は答え、新谷さんも「私も」と言い、つまりかつての一昔前の、誰かが出資してというような姿でもないようだ、と。
そこから、クラウドファンディングが実際に始められるまでの、計画や査定などは本当に大変だったと思います。
私は、新谷さんが、「やったことないから、よくわからないけれど、やってみたい。やりたいです。やりましょう」
という明るい言葉に、「じゃあ、やろう」とついていこうと思い、連れられていったタイプです。書店さんへの配本だとか、考えただけで、待ち構える困難多々の想像でひるみそうになるけれど、案外、新谷さんのように前知識のないタイプが新しい時代を拓いてくれるに違いないと思う。これは私の観です。
とても一人では出せないなと思った金額が、149人の賛同で、なんと集まるなんて。クラウドファンディングで本が作れるなんて、なんて良い時代なんでしょう。

これまで、豆本として本を作ってきて、装丁や製本の目新しさや、小さいという舞台装置の上乗せの中に自分のテキストを入れてきたけれど、今度はテキストが一人歩きを始める。
既に、クラウドファンディングページのアップデートやコメントでわかるとおり、いろいろな読み方をされて、いくつもの航海を始めている。行っておいでー。私は、言葉を預かっていただけだから。本来の大海原へ、一人一人の心の中へ、行っておいでー。風が吹いて、月が照って、本の舟が行けるところまで行こう。
航海記クラウドファンディング
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.