2011年9月23日

明治古典会七夕古書大入札会

 今日は外回り。茶房高円寺書林で『雲捕獲記録』特装が売り切れになっていたのを納品。こちらで明日はどーるかふぇ、日曜からはギャラリー展示が始まります。お昼どきだったので、サフランライスにあつあつの挽肉たっぷり、カラフルサラダ添えにスープまでついたきのこカレーをいただき、「きのこる」2冊を確保。最近、妙にきのこが気になっています。
 神保町に移動し、ざっとの打ち合わせ。今年秋の『アンダーグラウンド・ブック・カフェ』10/14(日),15(月),16(火)の期間中に、古書会館会場で、豆本作りワークショップをやります。詳細はまたおいおい。平日の午後、少人数制のクラスになると思います。豆本の展示販売も行います。ご期待ください。
 さて、この日、東京古書会館では、明治古典会七夕大入札会。明治の本を実際に手に取って見られる、と教えていただいて、いさんで行ってきました。
七夕古書
 人がいっぱい。スタッフもいっぱい。入口にずらりと並んだスタッフたちに、場違いじゃないよねと多少びくつきながらも、「誰でも入れるんだし」「本が触れるし」と事前情報のありがたさ、手荷物を預けて臆せず会場へ。会場には白い麻のスーツに白い帽子の紳士、首から札をかけた古書業者、研究者と学生とおぼしき人たちの静かな熱気が。
 『我輩は猫である』もあったし『草合』『虞美人草』、萩原朔太郎『青猫』新潮社からの初版と定本、第一書房の堀口大学など、いろいろ全部見られた触れた! 平井功の本もあり、和紙の耳をそのままやわやわと使ったアンカット、背は綴じをそのまま見せていて背張りなし、なるほどそういうイメージだと。父が記した年賦が泣かせる。文庫で読んでいた本なども、こういう体裁で本の形になって発行されたのか、とわかるとまた一つ、目が開かれたよう。
 ちょうど今読んでいる『装丁探索』大貫伸樹に書かれていた、『我輩は猫である』のアンカットの小口が1センチ飛び出しているとか、白地を生かした朱が当時の人たちに非常に新鮮だったとか、余白を多く取った文字組とか、目の当たりにして、こういうことかと。三冊の表紙が写真に映っているわけも、上中下なんだと基本的なことがやっとわかった。第一書房の革装本、天模様入三方金の実物とか。立派な造本、時代を超える装丁で出ているとその文学者もすごく見える。
 武井武雄豆本一揃い(1~4だけ欠本)も出ていました。出品された経緯を考えるとちょっとせつないけれど、本の生命の長さがすごいと思う。地図帳や旅行ガイドも小さくて綺麗だった。
 本の古び方を見ると、触れたいのは私なら紙、革。見返しに薄い無地の紙を使った本が多く目についた。別丁扉が分厚いものも。
 入札会の下見入場は明日10時~5時まで。  
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