2013年3月20日

個展前の休日、赤い鳥3号入稿目前

赤い鳥3号が入稿確認待ちです。
吹けば飛ぶような10mmの試作品が、ぷぷっと笑ってしまうくらい、かわいい出来です。
私にしては珍しくかわいい。
中身は私の超短編(とても短いお話)で、衝撃作です。
試作について。新しい豆本を作りたい時、私の場合、まずはパソコンでレイアウトして、コピー紙で試作を作ります。コピー紙だと厚みが違ってしまって寸法出しできないので、使いたい紙での試作も作ります。これは印刷はまだありません。コピー紙で印刷がある試作と、使いたい素材で中身は白で作った試作と、両方を並べて見て、二つが合わさったところを想像して、デザインを修正していきます。
今回の『赤い鳥3号』は、レイアウトしたデジタルデータから凸版を作って、活版印刷します。既刊の『1号』『2号』と同じ流れでいけると思います(特に問題発生しなければ)。Bird Design Letterpressさんが、まずはデータを見て、製版や印刷がきれいにできる形へ修正アドバイス。そうして実際に、製版。製版してくれるのは真映社さんです。これまでは亜鉛凸版(細かな部分がよく再現できるから)で、社長が肝入りで手がけてくれて、何度ものチャレンジで、ようやく製版実現したとか(一番小さい文字が4ポイントで、明朝体の細くなっているところなど非常に細かいので)。こんな製版ができる腕前は世界中探しても他に一人いるかいないかだと私は思っています。
そして、この製版の印刷適正を見る目のあるBird Design Letterpressさんも、世界に誇る腕前。まずは、見る目があって社長にダメ出しをできるだけでもすごいでしょ。『1号』『2号』で、文字を読みやすく味わい深く、表裏印刷のずれもなくきっちり、本として成り立つ活版印刷をしてくれました。
私自身もテキンを持っていますが、私程度の腕では、『赤い鳥』シリーズの印刷はとうてい無理無理。表裏位置の精度を0.1mm単位で出して、4ポイントの文字がつぶれないように印刷するのは技術が要るんですよ。そしてその印刷の成否の何割もの部分は、製版の技術で支えられているとか。日本の下町の技術はやっぱりすごい。
この本は活版でなければ作れない本です。オフセットやレーザーの両面印刷だと、ここまでの表裏位置の精度は出ないかなー。『1号』で使った銀色インキも、『2号』での薄ピンクの極薄の雁皮紙へのふんわりした印刷も、手でしかできない、活版ならでは。『3号』では布への印刷もチャレンジするしね。
『3号』は、個展までにどれだけ作っていられるかなあ。

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