Apr 03, 2025
月を消すもの
月を消すものというビールが、O beer Kyotoから発売になりました。物語を載せたラベルに関わらせていただきました。直訳すると『月を消すもの』になる、ベルギーのメッヘレンという町のビールのスタイルがあるそうです。それを日本で、京都で、ゆずを使って醸したいというクラフトビール醸造所のO beer Kyotoの新作のために、昨年から打ち合わせを重ね、ビールのラベルとして、『月を消すもの』という超短編小説を書きおろしました。文章は、弘陽の三木さんに活版印刷をしてもらいました。挿画は、私がペンでドローイングし、樹脂凸版を取作って私のテキンで印刷しました。その刷りを、デジタルでロゴなどと合わせてデザインされた、美しいラベルとなっています。
さてそして醸されたビールは、要冷蔵で送られてきました。一日以上静置し、封入されていたリーフレットに記されていたように「健やかな時に美味しく感じるように」、落ち着いた週末に、ここぞと封を開けました。ビールをいただくための心や体の準備は、ほとんどワインと同じ感覚でした。とてもとても美味しかったです。新感覚でした。飲みやすく、味わい深く、上品で、とても好きな味でした。ウェブサイトからのメールフォームや、インスタグラムのメッセンジャーなどから問い合わせれば、通販に対応してくれるそうです。
ラベルの元になった文と絵は、はがきで多めに刷ったので、私のストアーズからお求めいただけます。メッヘレンのストーリーは検索すればすぐ出るので、それをなぞるのではなく、舞台を京都のイメージで独自に書きました。




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